中古マンション購入時の第三者査定と実施率の調査結果

中古マンション購入時の第三者査定と実施状況

株式会社MEMOCOとスムナラは、中古マンションの購入経験者103名を対象に「中古マンション選びと金利」に関する調査を実施しました。このアンケートを通じて、中古マンション購入時における第三者査定やホームインスペクションの実施状況とその満足度について探ります。

調査概要

- 調査期間：2025年1月29日〜2025年10月3日
- 調査方法：インターネット調査（クラウドソーシング）
- 対象人数：男性57名、女性46名、合計103名

回答者の年代

- 20代：14%
- 30代：25%
- 40代：39%
- 50代：17%
- 60代以上：5%

第三者査定・ホームインスペクションの実施状況

調査結果によると、第三者査定やホームインスペクションを実施したのはわずか14%であり、86%の人が実施していないことがわかりました。これは中古マンション購入時に専門家による調査を依頼することが一般的でないことを示しています。多くの購入者は不動産会社の情報を頼りに判断しているようです。

実施しなかった理由

実施しなかった主な理由として、以下の意見が寄せられました。

- 「必要性を感じなかった」
- 「不動産業者の説明で十分だと思った」
- 「費用がかかるから」
- 「時間がなかった」
- 「サービスを知らなかった」
- 「築浅だったから」
- 「手間だと感じた」

実施率の低さには、費用面や不動産会社の情報で十分と考える趣向が影響しています。特に、査定サービスを知らなかった人も多いことから、認知度の低さが問題といえます。

実施した場合の費用

14名が実施した査定の費用分布は以下の通りでした。

- 4万円未満：13%
- 4万円〜5万円未満：69%
- 5万円〜6万円未満：19%

主に4万円から5万円の費用が占めており、全体の69%を占めています。この価格帯は、中古マンション購入の総額に対して比較的小額であるため、追加費用に対する抵抗感が実施率の低さに繋がっていると推測されます。

査定結果の満足度

査定を実施した人の中で、満足度は高い結果を示しています。

- 参考になった：50%
- どちらかというと参考になった：44%
- 参考にならなかった：6%

94%が「参考になった」と回答し、実施者の大半が満足していることが確認されました。この意見は「客観的な状況を理解できた」「専門家のアドバイスが得られた」といった具体的な理由から来ているようです。

満足度の理由

具体的には、以下のような意見が多く寄せられました。

- 「物件の状態を客観的に知れた」
- 「見えない欠陥を指摘してもらえた」
- 「専門家の意見で安心が得られた」

このように、専門家による査定は購入判断に大きな影響を与えることが理解できます。

調査後の査定の必要性

購入後に査定の必要性について尋ねたところ、以下の結果が得られました。

- 必要だと思う：29%
- どちらかといえば必要だと思う：17%
- 不要だと思う：37%

必要だと思う人と不要だと思う人はほぼ二分されています。自分でじっくり考えた結果、問題がなかった場合には費用をかける必要がないと考える意見が多く、築年数の新しい物件については特にその傾向が強いです。

まとめ

中古マンション購入時に第三者査定やホームインスペクションを実施する人は14%にとどまりますが、実施した人の満足度は非常に高く、94%が納得した結果を得ていることが明らかになりました。客観的な情報を得られることが、特に安心感に繋がっています。

高額な購入を行う際に後悔を避けるためには、専門家の意見を聞くことが重要であり、今後さらなる認知度の向上が求められるでしょう。