はてなと立命館大学が連携
株式会社はてな(本社:京都市中京区)は、AIを活用したインタビュー分析SaaS「toitta」の言語処理精度を向上させるため、立命館大学との連携を開始しました。このプロジェクトは、2025年7月に発表された武蔵野美術大学との連携に続くもので、「toitta」の教育機関との取り組みの一環です。
プロジェクトの概要
立命館大学の上平崇仁教授が担当するゼミでは、「toitta」を活用した研究が進められます。はてなは、立命館大学からの貴重なフィードバックをR&D資源として利用し、「toitta」の機能改善に努めます。特に、日本語特有の表現や文脈の理解において言語処理精度を向上させ、生成される書き起こしの正確さと切片の質を高めることを目指しています。
これまでの取り組み
「toitta」は、ダイレクトにインタビュー動画から書き起こし、分析素材となる切片を自動生成するツールです。高いセキュリティ基準を設けており、導入企業のデータはAIの学習に使用されません。このため、同ツールのエバンジェリストである日本ウェブデザイン株式会社の専門家からの意見や、導入企業向けの定期的なヒアリングを通じて、新機能の開発や改良が進められています。
今回の立命館大学との連携は、こうしたフィードバックのさらなる拡張を目指すものであり、立命館大学の「学園ビジョンR2030」に基づいた教育・研究の進化を後押しします。これにより、「toitta」の機能を改善するとともに、大学における「toitta」の研究の深化を図ります。
具体的な活用法
上平崇仁教授のゼミにおいて、「若年層向け金融サービス」をテーマにデザインリサーチが実施され、立命館大学と株式会社三井住友銀行の連携協定に基づく共同研究として、リサーチ分析が行われる予定です。また、2026年4月には立命館大学デザイン・アート学部の開設に伴い、大学院での質的デザイン調査法の研究にも「toitta」が活用されます。
上平教授の見解
上平教授は、この連携について以下のように述べています。
