富士通とSNPの提携
2020-09-24 15:34:04

富士通とSNP社が「プラチナパートナーシップ」を締結しDX推進へ

富士通とSNP社の新たな協業



近年、経済産業省が提唱する「2025年の崖」と呼ばれる問題が注目されています。これは既存の基幹システムの老朽化や複雑化、またブラックボックス化が影響しているとされており、これを打破するためにはデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が不可欠です。そんな中、富士通と独シュナイダー・ノイライター・アンド・パートナー社(SNP社)は、DXを加速させるための「プラチナパートナーシップ」契約を締結しました。

DXの必要性



「2025年の崖」に直面する多くの企業にとって、既存の「SAP ERP6.0」から「SAP S/4HANA®」への移行は急務です。この移行は、事業の継続性を損なうことなく、さらにはIoTやAIといった先端技術を活用できる次世代ERP基盤の構築にもつながります。特にSNP社が開発した「BLUEFIELD™」アプローチは、システム移行の新しい選択肢を提供するもので、多様なユーザーのニーズに応えています。

「BLUEFIELD™」アプローチとは



SNP社の「BLUEFIELD™」は、既存システムのデータを効果的に移行するための手法です。このアプローチでは、まず既存のシステム環境を分析し、移行に向けたロードマップを策定します。次に、移行スコープを基に、システム部分とデータ部分を分離し「Empty Shell」と呼ばれる空システムを生成。そのうえで、「SAP ERP6.0」から「SAP S/4HANA®」に変換し必要なデータを選択的に移行します。このプロセスは最短6ヵ月で完了し、システムのダウンタイムを最小限に抑えます。

協業の意義



富士通はこの「プラチナパートナーシップ」により、日本やアジア、ヨーロッパ、北米などの広範なグローバル市場で「CrystalBridge®」を再販することが可能となります。このツール群は、データの移行を自動化し、システム環境の分析やテストも行えるため、ユーザーにとって非常に価値のあるものとなるでしょう。さらに、富士通はSNP社との連携を強化し、お客様へのDX推進を加速させることが目的です。

富士通とSNP社の未来



富士通の執行役員常務、大西俊介氏は、現在の経済的な不確実性を考えると、企業が迅速に変化に対応できる基盤づくりが求められると語っています。一方、SNP社のCOO、マイケル・エバーハルト氏は、富士通の先進的な技術と専門性に期待を寄せており、共同で市場のニーズに応えたいと考えています。

まとめ



富士通とSNP社のパートナーシップは、単に協業を超え、デジタルトランスフォーメーションを強力に推進するものです。お互いの専門知識を活かすことで、企業にとって本質的な価値創造が実現し、競争力の強化が期待されています。今後の展開が楽しみです。

会社情報

会社名
株式会社SNP Japan
住所
東京都千代田区麹町1-6-4SAP Japan ビルディング4階 SNP コンピテンスセンター
電話番号

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