ミーレとnadoyaが贈る新しい交流の場「FIRST PLACE」
2023年に設立125周年を迎えたドイツの高級家電ブランド、ミーレ(Miele)と日本の活動体nadoyaが手を組み、未来を考えるための新しいプロジェクト「FIRST PLACE」を始動しました。このコラボレーションは、ただ製品を提供するのではなく、社会や文化の変化に寄り添った新しいスタイルの場作りを目指しています。
プロジェクトの背景と理念
ミーレは「Immer Besser(常により良いものを)」という理念のもと、125年以上にわたり高品質な家電製品を提供してきました。一方、nadoyaは、伝統的な空間を再活用し、文化的交流の場をつくる活動を展開しています。これら両者の理念が共鳴し、新たな未来を見つめる「FIRST PLACE」が生まれることになりました。
このプロジェクトでは、キッチンを中心に人々が集い、意見を交換し、未来について自由に考えることができるスペースを設けていきます。「未来を、考える。」というテーマのもと、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まり、多様な視点から未来を見つめ直すきっかけを作りたいと考えています。
未来への探求
「第一の場」となる「FIRST PLACE」は、東京都渋谷区にある築60年以上の古民家、nadoya yoyogiueharaにて展開されます。この場所では、古い空間を利用しながら、持続可能で先見的なデザインが行われ、様々なイベントやワークショップが実施される予定です。
プロジェクトの第一段階であるPhase-1は、2024年10月末からスタートし、未来の人々の生活をより良くするために現代の課題を掘り下げていくことを目的としています。これには、建築家、料理家、研究者、アーティストなど、多彩な専門家や活動家が参加し、それぞれの視点での未来像を語ります。
マテリアルとデザインの新しい可能性
このプロジェクトのもう一つの見どころは、建築家の岡村俊輔が提案する「分解プロセス」です。古い木造住宅を解体して出た廃材を利用し、新たな機能を持たせることで空間を再構築していきます。具体的には、廃材を使用してキッチンカウンターを作成したり、古き良き材料の持つ価値を現代のデザインに融合させます。
また、ゲストデザイナーの狩野佑真が「料理をするようにマテリアルをつくる」をコンセプトに、多様な素材を組み合わせた新しいマテリアルの制作も行います。これは、環境に配慮した持続可能なデザインを実現するための重要な要素です。
交流ハブとしての機能
FIRST PLACEは、ただの展示スペースにとどまらず、参加者が物理的に集まり対話できる場として機能することを目指しています。この場所での交流や議論が、新たなアイデアを生み出し、未来への洞察を深める一助になればと期待されています。
不定期で行われるトークイベントやワークショップでは、参加者が積極的に意見を交わせる環境を提供し、オンラインでも発信される予定です。SNSやウェブを通じてその内容は広く知らせられ、多くの人に興味を持ってもらうための取り組みとなります。
まとめ
この「FIRST PLACE」プロジェクトは、未来を見つめながら多様な視点を持ち寄ることで、新たな文化や価値観を創造することを目指しています。ミーレとnadoyaの共同作業が、これからの社会にどのような影響を与えるのか、期待が高まります。交流を通じて、新しい未来の構築に寄与できる場となることを願っています。