株式会社ROXX、UPSIDER BLUE DREAM Fundの支援で東証グロース市場に上場

株式会社ROXX、東証グロース市場上場の背景と展望

株式会社ROXXが2024年9月25日に東京証券取引所グロース市場に新規株式上場を果たしました。この上場は、株式会社UPSIDERとみずほフィナンシャルグループの合弁事業である株式会社UPSIDER Capitalが提供する初のデットファンド「UPSIDER BLUE DREAM Fund」による支援があったことで実現しました。この成果は、スタートアップ企業に対する新たな資金調達のモデルを示すものとして注目を集めています。

UPSIDER BLUE DREAM Fundの狙いと役割

UPSIDER BLUE DREAM Fundは、日本初のグロースステージスタートアップ向けデットファンドです。先進的なAI与信モデルを駆使し、従来の金融機関が支援しにくかったスタートアップに対して、柔軟で迅速な資金調達を可能にしています。このようなアプローチにより、成長ステージの企業に新たな選択肢を提供し、持続可能な成長を支援しています。

株式会社ROXXの事業概要

ROXXは2013年に設立され、「時代の転換点を創る」を掲げて活動しています。主なサービスには、ノンデスクワーカー向けの転職支援プラットフォーム「Zキャリア」と、採用候補者の経歴確認を支援する「back check」があります。これらのサービスは、特に少子高齢化が進行する日本の人手不足に対する解決策を提供しており、未経験者向けに特化したマッチングを実現しています。

Zキャリアの成長

「Zキャリア」は、ノンデスクワーカー向けに開発された転職支援プラットフォームであり、未経験者の雇用機会を増加させることを目的としています。2022年4月からは、国内最大級の転職サービスである「doda」と連携し、応募者に対して8.4万件以上の求人情報を提供しています。この取り組みは、従来の人材紹介市場の構造を変革し、企業と求職者の直接的なマッチングを促進しています。

back checkの導入と影響

さらに、「back check」は、採用候補者の信頼性を評価するための革新的なサービスです。企業は面接や書類審査のみならず、候補者の上司や同僚からの情報も利用でき、その結果として採用プロセスをより透明かつ信頼性の高いものとしています。これにより、企業はより適切な人材を見極め、採用活動の効率化が図られます。

UPSIDER Capitalの今後の展望

UPSIDER Capitalは、今後もスタートアップ向けのデットファイナンスを積極的に推進し、特に今後のビジネス展開において、企業に柔軟な資金調達の選択肢を提供します。また、ベンチャーデット市場はまだ発展途上であり、業界全体の持続的な成長と健全な拡大を目指すため、スタートアップとの連携を強化していく意向を示しています。すでに第2号ファンドの立ち上げも計画されており、スタートアップにとってさらなる資金調達の機会が広がることでしょう。

UPSIDER BLUE DREAM Fundの存在は、今後の日本のスタートアップシーンにおける重要な要素となり、その成長を加速させる役割を果たすことが期待されています。UPSIDER Capitalの取り組みにより、まだ金融の支援を受けられていない企業にも新たな道が開かれることでしょう。