菱川勢一、新校長に
2020-06-19 10:02:38

クリエイティブを育む新たな高専、菱川勢一氏が学校長に就任

神山まるごと高専、学校長に菱川勢一氏が選任



徳島県神山町に新たに設立予定の「神山まるごと高専」では、クリエイティブディレクターの菱川勢一氏が学校長に就任することが発表されました。彼は非常に多才な経歴を持ち、教育界においても新しい風を吹かせる存在です。

選出情報と背景


2019年9月よりスタートした学校長の募集には、500件以上の応募があり、設立準備委員会は数カ月にわたり選考を行いました。選ばれた菱川氏の他、技術教育の専門家である福野泰介氏が教育統括ディレクターに就任することも決まりました。二人は学校の理念に基づき、未来の人材育成に向けた新たな方向性を示しています。

菱川勢一の経歴


菱川氏は東京に生まれ、音楽業界からキャリアをスタートしました。その後、アメリカへ渡り、映像や広告の世界で活躍。帰国後は仲間と起業し、世界的に権威ある「カンヌライオンズ」での受賞歴もあり、多くのクリエイターを育成してきました。

彼は大学での教授職や教育プログラムの制作・運営を通じ、教育に関する深い知見を持っています。また、神山町にサテライトオフィスを持つなど、地域との結びつきも大切にしてきました。

菱川氏は就任後、学校の教育方針である「利己的に学び、利他的に実現する」を実現するために、教育課程の構築や協力者との連携に取り組む予定です。さらに、彼の個人的な基金を設立し、学校に通えない子どもたちの教育支援を行うことにも注力します。

福野泰介の役割


技術教育統括ディレクターに選ばれた福野氏は、エンジニアリング教育を理論と実践の両面から支えます。彼も高等専門学校出身で、その経験を生かしてプログラミング教室を全国各地で開催するなど、次世代人材育成に貢献してきました。

福野氏は、学校長の菱川氏と共に、技術教育のカリキュラム編成に取り組み、学生たちが実践を通じて学べる環境を整える予定です。

学校の目指す方向性


「神山まるごと高専」は、全寮制で初年度には40人の学生を受け入れる予定です。新しい学校での学びは、プログラミングやデザインなど、多様なジャンルの知識を融合させることが求められます。特に、学生には自らの興味を反映した授業を選ぶ自由を持たせ、主体的な学びを促す方針です。

菱川氏は、「新しい時代に向けて、互助や博愛の精神が新たなキーワードになる」と述べ、多様な価値観が共存する学びの場を作り上げたいという意気込みを語っています。一方で、教員も柔軟に第一線のクリエイターと連携し、学生との対話を大切にした教育を進める考えです。

この新しい高専の設立は、全国の教育機関にとっても一つの前例となることが期待されています。地域とのつながりを重視し、持続可能な社会に貢献する人材を育てていくことが目指されています。

神山まるごと高専が開校するのは2023年4月1日です。それに向けて、学校法人の設立認可取得が進められています。

まとめ


これからの教育のあり方を探求する「神山まるごと高専」では、菱川氏と福野氏のリーダーシップのもと、新しい学びのスタイルが期待されています。未来のクリエイターたちがこの場所で成長し、次世代に影響を与える存在となることが願われています。

会社情報

会社名
学校法人神山学園(神山まるごと高等専門学校)
住所
徳島県名西郡神山町神領字中津132番地
電話番号
088-676-1178

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