VUCA時代の意識調査
2024-08-22 09:28:10

VUCA時代における働き方の変化を浮き彫りにした調査結果

近年、社会環境がますます不確実性を増し、我々はVUCA(ブーカ)時代と呼ばれる新たな時代に直面しています。この言葉は、変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)という四つの特性から成り立っており、ビジネスや個人の働き方にも大きな影響を与えています。アクシス株式会社が運営する転職・キャリアノウハウメディア「すべらない転職」では、日本国内の就業経験者を対象にVUCA時代の意識調査を実施しました。それにより、企業や個人がこの環境にどのように対応しているのかが明らかになりました。

調査の主なトピックス


今回の調査では、様々な興味深い結果が得られました。まず、VUCA時代という言葉について、認知していると答えた人はわずか28%でした。つまり、VUCA時代の概念が十分に理解されているわけではないことがわかります。また、業務の中でチームのコラボレーションや情報共有の重要性を感じていると回答した人は36%に留まりました。このことから、VUCA環境では円滑なコミュニケーションが欠かせないと認識されていることが伺えます。

さらに、74%の回答者が、VUCA環境において新たな業務プロセスやツールの導入を行っているとのことでした。しかし、これに対して組織として適応していると感じる人は少なく、実際には18%にとどまるという結果が示されました。この格差は、特に企業における柔軟性の欠如を物語っています。

VUCAが業務に与える影響


VUCA時代が日常の業務に与える影響については、41%の回答者が「計画通りに進めるのが難しい」と感じています。これは、市場の変動が激しいためであり、予測が立てにくいことが大きな要因です。また、37%は、複雑な要因が絡み合うため、問題解決がスムーズに進まないと述べています。さらに、35%の人々が顧客ニーズや市場のトレンドの不透明さに疑問を抱いており、正しい判断が難しいと感じています。

個人レベルの取り組み


このようなVUCA時代において、人々はどのように自己成長やスキルアップに取り組んでいるのでしょうか。結果によると、58%の人が新しいスキルを学ぶ努力をしており、40%が新しい分野や役割へ挑戦しています。これは、VUCA時代における個々の取り組みが重要であることを示しています。さらに、約22%が定期的な自己評価を行い、16%が上司からのフィードバックを活用しているという結果もあり、自己成長に向けた意識が高まっていることがわかります。

企業の対応


企業側ではどれだけの取り組みがなされているのでしょうか。調査結果によると、VUCA環境において新しい業務プロセスやツールを導入している企業はわずか18%でした。この数字から、VUCA時代に対応するための変革が大半の企業で足りていない状況が浮き彫りになっています。特に、従来のビジネスモデルに依存したままでは、今後の競争環境で勝ち残るのは難しいでしょう。

結論


今回の調査結果は、VUCA時代という新たな環境における現実を映し出しています。多くの人々がVUCAという言葉自体を知らない一方で、変化に対する意識は高まりつつあります。企業と個人が共にVUCA時代に適応していくことが今後極めて重要だと言えるでしょう。しっかりとした取り組みを進めることで、より良い未来を築いていくことが期待されます。


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