新技術革命!非接触での体温と呼吸の同時計測
日本アビオニクス株式会社は、東京都立大学と共同開発した非接触で深部推定体温と呼吸数を同時に計測する技術を発表しました。現在、特に医療現場では感染症の影響で迅速なバイタルサインの計測が求められています。この新技術は、触れることなく短時間での計測が可能です。
技術の背景と開発経緯
今回の技術は、東京都立病院機構 東京都立多摩南部地域病院での実証研究をベースにしています。この研究では、約50人の患者を対象に、サーモグラフィを用いたプロトタイプが使用されました。病院の救急外来という実際の環境で、技術がどのように役立つかが試されました。研究目的の一つは、発熱者の早期発見と頻呼吸の検出です。データによると、深部推定体温と腋窩温度との相関が認められ、発熱者スクリーニングに有効であると示されました。
非接触計測の優位性
この技術の最大の特長は、深部推定体温と呼吸数を非接触で同時に計測できる点です。
現在、深部体温の測定は侵襲的な方法が多く、患者への負担が課題とされています。また、呼吸数の測定も看護師の目視観察によるものが主流で、これに伴う誤差や負担が問題視されていました。この新たな技術では、額の表面温度を計測した上で独自のアルゴリズムで深部体温を推定し、さらにマスクの表面温度変化を解析する方法を採用することで、連続的かつ自動での計測を可能にしています。
実証研究の評価
実証研究では、医師や看護師からこの技術に高い評価が寄せられました。観察の負担が軽減され、初期評価が迅速に行えるというメリットがあります。特に熱中症や重症感染症の際に深部体温が重要視される状況において、今後の活用が期待されています。
また、研究は病院の倫理審査を経て実施され、患者の同意を得て行われているため、信頼性も高いとされています。