2025年1月22日、近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所が主催する「Fly on Proto Fes(フライ・オン・プロト・フェス)2025」が開催されました。このイベントは、イノベーションをテーマにしたプラットフォームで、さまざまな団体が斬新なアイデアを持ち寄る場として注目されています。
今年のフェスでは、日本山村硝子株式会社のプラスチックカンパニーから「キャップ回収BOX」のプロトタイプが出展されました。来場者は、使用済みのペットボトルキャップをこの回収BOXに入れることで、リサイクルへの参加体験ができる仕組みです。また、出展団体による20秒のピッチ発表も行われ、企業と来場者との意見交換が活発に行われました。このように、学生や企業の壁を越えた交流が生まれ、創造的なアイデアの共創に向けた貴重な場となりました。
「キャップ回収BOX」は、アースケア推進グループと近畿大学経営学部の共同研究に基づいて設計されています。このプロジェクトは、ペットボトルキャップの分別回収を推進するために、人々の行動変容を促すことを目指しています。具体的には、来場者がペットボトルキャップを通常取り外すことなく捨ててしまう習慣を改め、意識的に回収BOXにキャップを入れる行動へとつなげる試みがなされています。
前回の「第1回プロト・フェス」に続き、今回も参加したアースケア推進グループは、来場者からの反応を基に回収BOXの改良を続けています。この取り組みを通じて、日常生活における分別回収の重要性を広めるとともに、リサイクル率の向上を目指しています。
イベントの開催において、NTT西日本が運営するオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」が会場として利用されました。この新しい環境は、さまざまなアイデアや意見が交わされる場を提供し、より多くの人々にリサイクルの大切さを認識させるきっかけとなるでしょう。
さらに、日本山村硝子は「REBORN CAP PROJECT」という取り組みも展開しています。この活動は、回収が遅れているペットボトルキャップを効率的にリサイクルし、価値ある商品に再生することを目的としています。このプロジェクトでは、全国の企業や団体に参加を呼びかけ、より多くのプラスチック製品のリサイクル促進を図っています。
今後、アースケア推進グループは、キャップ回収BOXの社会実装を進めるため、さらなる改良や投票システムの検証を行い、分別回収の促進に寄与していく予定です。環境問題が重要視される現代において、こうした取り組みは大変意義深いものです。
最後に、今回の「フライ・オン・プロト・フェス」に参加した皆さんが、この経験を通じてリサイクルに興味を持ち、積極的に行動を起こしてくれることを期待しています。
本件に関するお問い合わせは、日本山村硝子株式会社プラスチックカンパニーアースケア推進グループまで。