Snowflake AIデータクラウド
2024-06-26 14:17:40

Snowflake Data Cloud Summit 2024 国内向け説明会レポート:AIデータクラウドの進化と未来

Snowflake Data Cloud Summit 2024 国内向け説明会レポート:AIデータクラウドの進化と未来



2024年6月24日、AIデータクラウドを提供するSnowflake合同会社は、米国サンフランシスコで開催された「Snowflake Data Cloud Summit 2024」の国内向け説明会を報道機関向けに開催しました。

今回の説明会では、Snowflake執行役員セールスエンジニアリング統括本部長の井口和弘氏が登壇。Summitで発表された新機能や、Snowflake Arcticなど、同社の最新技術について解説しました。

AIデータクラウド:データ活用を加速する統合基盤



冒頭で井口氏は、製品のブランド名が「Snowflake データクラウド」から「Snowflake AIデータクラウド」へと変更された理由について説明しました。企業におけるAI活用を加速させるには、統合されたデータ基盤が不可欠であり、データ活用にはAIの活用が必須であることを強調。Snowflakeは、シンプルで統合されたセキュアなクラウドデータ基盤とAIを融合させることで、お客様のデータ活用をより促進していくというビジョンを表明しました。

データ活用を促進する3つの領域



Snowflake Data Cloud Summit 2024では、カスタマーサクセスを促進するイノベーションとして、以下の3つの領域にフォーカスした新機能が発表されました。

データファンデーションの強化: 自在なデータアクセス、安全なガバナンス機能、パフォーマンスとコストの最適化
アプリケーションの構築と配布: Snowflake内部での高度なアプリの構築・実行
* エンタープライズAIの加速: 生成AI、機械学習、アプリ開発AIを統合したプラットフォーム

オープンソースへの貢献:Polaris Catalog



Summitで発表されたApache Icebergのためのフルオープンソースカタログ「Polaris Catalog」は、ベンダーロックインを解消し、データの相互運用性を高めることを目指しています。井口氏は、Apache Icebergの利用ニーズが高まっている背景を説明し、Snowflakeは完全にオープンソースのデータカタログを提供することで、業界全体に貢献していくと述べました。

エンタープライズAIを加速させるSnowflake Arctic



SnowflakeのLLMモデル「Snowflake Arctic」は、エンタープライズインテリジェンス、コスト効率、パフォーマンス、オープンソースといった特徴を備えています。Arcticは、生成AIの「Cortex AI」、機械学習の「Snowflake ML」と共に、エンドツーエンドの生成AI/MLのための統合プラットフォームを構成しています。

セキュアな生成AI:Cortex AI



井口氏は、「Cortex AIを使うことで、Snowflakeでデータを持つお客様はセキュアなデータを使って生成AIの機能をすぐに試すことができる。Snowflakeを使っていなくても、SnowflakeのAIの機能で簡単にガバナンスが効いた形で生成AIを始めることができる。まさにエンタープライズAI時代のプラットフォームを目指している」と締めくくりました。

まとめ



Snowflake Data Cloud Summit 2024では、SnowflakeがAIデータクラウドのリーダーとして、データ活用を加速させ、エンタープライズAIを進化させるための新たな技術とビジョンを発表しました。今後のSnowflakeの動向に注目です。

Snowflake Data Cloud Summit 2024 国内向け説明会レポート:感想



Snowflake Data Cloud Summit 2024の国内向け説明会に参加し、Snowflakeが掲げるエンタープライズAI時代のビジョンと、その実現に向けた具体的な取り組みを目の当たりにしました。

特に印象的だったのは、Snowflakeが「Polaris Catalog」というオープンソースのデータカタログを提供することで、業界全体に貢献しようとしている姿勢です。これは、Snowflakeが単なるクラウドサービス提供企業にとどまらず、データ活用を促進するためのエコシステム構築にも力を入れていることを示しています。

また、生成AIや機械学習、アプリ開発AIを統合したプラットフォームという、SnowflakeのエンタープライズAIへの取り組みも非常に興味深いです。生成AIの「Cortex AI」は、Snowflakeのデータ基盤と連携することで、セキュアで信頼性の高い生成AI環境を提供することができます。これは、企業にとって大きなメリットとなるでしょう。

Snowflake Arcticは、エンタープライズインテリジェンス、コスト効率、パフォーマンス、オープンソースといった特徴を備えたLLMモデルです。Arcticは、エンタープライズAIの活用を促進し、ビジネスの革新を加速させる可能性を秘めています。

Snowflakeは、AIデータクラウドの進化を牽引し、企業がデータから最大限の価値を引き出すことを支援する存在になるでしょう。今後のSnowflakeの動向を注視していく必要があります。

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