大阪湾岸での生物多様性を考えるシンポジウム
2025年9月15日、大阪市立自然史博物館において、国際シンポジウム「大阪湾岸『いのち輝く』を未来へ〜はじめよう!連携が生み出す豊かな生物多様性〜」が開催されることが決まりました。このシンポジウムは、日本国内の6つの主要な自然保護団体が主催し、大阪湾岸における「ネイチャーポジティブ」について議論を深めることを目的としています。
シンポジウムの背景と目的
現代において、海洋や沿岸域は気候変動や開発、環境汚染によって深刻な危機に直面しています。これらの問題は生物多様性の損失や生態系サービスの劣化を引き起こし、私たちの生活や経済にも影響を及ぼしています。このような中、自然の損失を防ぎ、回復へと導く「ネイチャーポジティブ」の考え方が、今後の社会設計において非常に重要であると言えます。
また、2025年の大阪・関西万博でも「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマの一つになっており、自然との関係を見直す良い機会です。
このシンポジウムでは、藻場や湿地といった沿岸の生態系を守り、渡り鳥を含む豊かな生物多様性の保全・回復を目指します。英国王立鳥類保護協会(RSPB)の専門家も招かれ、関係者が一堂に会して大阪湾岸における生物多様性の重要性について意見を交わす予定です。
開催概要
- - 日時: 2025年9月15日(月・祝)13:00 開演〜16:30 終了予定
- - 会場: 大阪市立自然史博物館 講堂(定員170名)
- - 参加方法: ライブ配信も行われる予定で、アーカイブ視聴も可能です。会場参加は博物館入館料(大人300円)が必要ですが、事前申込は不要です。
プログラムの内容
シンポジウムは以下のように進行される予定です。
- - 13:00~ 開会挨拶(夏原 由博・大阪自然環境保全協会会長、他)
- - 13:15~ 基調講演「沿岸域のネイチャーポジティブとは」(道家 哲平・IUCN-J会長)
- - 13:40~ 特別講演(ニコラ・クロックフォード氏・RSPB主任役員による)
- - 15:00~ ディスカッション「大阪湾岸の生物多様性を高めるために」
- - 16:25~ 閉会挨拶(葉山 政治・日本野鳥の会理事)
このシンポジウムは、さまざまな視点から生物多様性について考察し、自然と共存する未来社会の実現に向けた具体的な方策を見据える貴重な機会です。私たち一人ひとりが意識を高め、行動を起こすことで、豊かな生態系を次世代につなげていきましょう。
お問い合わせ情報
シンポジウムに関する詳細や問い合わせは、以下のメールアドレスから受け付けています。
このシンポジウムは2025年度環境再生保全機構地球環境基金からの助成も受けています。そのため、参加者にはより充実した内容を提供できることが期待されています。自然保護に関心がある方々の積極的な参加をお待ちしています。