JFEスチールの新水素装置
2023-02-28 10:23:00
JFEスチールが水素製造装置HyGeia-Aを7基受注し、CO2排出削減へ向けた大きな一歩を踏み出す
JFEスチール、HyGeia-Aの導入でカーボンリサイクルを加速
JFEスチールは、カーボンリサイクル高炉に向けた水素製造装置HyGeia-Aを7基受注しました。この取り組みは、鉄鋼業におけるCO2排出を大幅に削減するための重要なステップです。現在、日本の産業部門全体から排出されるCO2の約40%が鉄鋼業に由来しているため、この課題に対処することは急務となっています。
水素を利用するカーボンリサイクル技術
JFEスチールのカーボンリサイクル技術では、高炉から出る排ガスに含まれるCO2を水素を使用してメタンに変換する手法を採用しています。メタンは還元材としてさらに高炉で利用され、製鉄プロセスからのCO2排出を50%以上削減することを目指しています。HyGeia-Aで製造される水素は、この革新的なプロセスに欠かせない要素となります。
HyGeia-Aの特徴
HyGeia-Aは、都市ガスやLPGを原料に水蒸気改質法で高純度な水素ガスを生成する装置です。99.999vol.%以上の高純度水素を効率よく製造できる点が特長であり、商業水素ステーションやさまざまな産業用途での採用が進んでいます。JFEスチールは約60年にわたる水素製造装置の納入実績を持っており、今回の受注もその知見を生かしたものです。
クリーンエネルギーの推進
今後、JFEスチールは水素関連技術を通じてクリーンエネルギーの普及に貢献していく方針を示しています。また、水素サプライチェーンに関する新製品の開発も推進し、カーボンニュートラル社会の実現を目指していきます。この取り組みは、政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向けた「グリーンイノベーション基金事業」にも寄与するものです。
まとめ
JFEスチールが水素製造装置HyGeia-Aの導入を通じて、鉄鋼業のCO2排出削減に向けた明確なビジョンを持っていることがわかります。持続可能な未来に向けた取り組みとして、この技術の進展が期待されます。よりクリーンなエネルギーを求める社会の要請に応える形で、JFEスチールはさらなる革新と実践を続けていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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三菱化工機株式会社
- 住所
- 神奈川県川崎市川崎区大川町2番1号
- 電話番号
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