突き詰めたレポート!ディーゼル機関車DD54の魅力
2024年11月21日、イカロス出版が発行する季刊誌『J train(ジェイ・トレイン)』Vol.96が刊行されます。この号の目玉は、国鉄DD54形ディーゼル機関車をたっぷりと取り上げた特集。悲運の名機とも称されるDD54を多角的に掘り下げ、今まで見過ごされてきた歴史や貴重な情報を提供します。
DD54の特集内容
DD54は特異な存在であるにもかかわらず、その詳細が深く掘り下げられたことはあまりありませんでした。本特集では、豊富な写真を通じてその姿を捉え、1952年から1964年にかけての12年の生涯を紐解きます。著名な資料や設計図もまじえて、DD54のメカニズムやデザインに関連する細かなポイントに注目していきます。
さらに、特筆すべきは元・福知山機関区の検査長へのインタビューです。この貴重な対談では、DD54の運用に関する裏話や思い出を語っていただき、その生態が明らかにされます。また、実際にDD54の運転を担当した機関士の証言も収録しており、機関車ファンならずとも興味を惹かれる内容が凝縮されています。
DD54 33の特集とその特徴
現在は京都鉄道博物館で保存されているDD54 33についても詳しい取材を行っており、その特異な構造とメカニズムに迫ります。保存状態や実際の変化など、具体的なデータや視覚的な情報を基に、DD54 33がいかにして今日に至るまで存在し続けたのか、背景をしっかりと掘り下げます。
連載での特集「錦糸堀営業所」
さらに、今号には連載記事「東京の空の下、軌道は走る」が含まれています。前編として登場するのは「錦糸堀営業所」。ここでは、当時の東京都電がどのように機能していたかを語る証言記録が掲載されています。下町を行き交った25・38系統にまつわるエピソードも収録されており、半世紀前の東京の街並みの記憶がよみがえります。
充実した内容の数々
この号の紙面はAB判からA4変形判に変更され、視覚的な充実感も増しています。国鉄型車両やディーゼル機関車が好きな方、または東京都電に興味のある方にとっては見逃せない内容が満載です。おもな内容としては、選りすぐりの特集や鉄道に関する様々な記事が用意されています。
書籍情報
- - 特集: 国鉄DD54形 ディーゼル機関車の生涯
- - 発売日: 2024年11月21日
- - 仕様: A4変形判 / 164ページ
- - 価格: 1980円(税抜1800円)
読者が期待する情報が満載のVol.96を手に取り、鉄道の魅力を再発見してみませんか。稀有な形式のDD54が持つ背景やエピソードを、ぜひお楽しみください。