RelicがMLismと業務提携、日本語特化型AI解析エンジンを拡充

AI文書解析革命の第一歩: RelicとMLismの提携

2023年、事業共創カンパニーである株式会社RelicがMLism株式会社との業務提携を発表しました。この提携により、RelicはMLismが開発した日本語に特化したAI文書画像解析エンジン「YomiToku」の販売パートナーとして活動を開始します。これにより、AI技術を活用した新規事業開発支援サービスに、YomiTokuの販売とサポートが加わることになり、企業の多様なAI活用ニーズに応える体制が整います。

YomiTokuとは？

YomiTokuは、日本語文書解析に特化したPythonベースのAIツールです。このエンジンは、PDFやカメラで撮影した文書画像から高精度で文字情報や図表を解析・抽出・変換します。これまでの文書解析ツールでは対応が難しかった、縦書きや複雑なレイアウトの文書に対しても高い認識精度を保つことができます。

高精度な解析を実現する特徴

- 独自開発のAIモデル: YomiTokuには、MLismが独自のデータセットを用いて学習した4種類のAIモデルが搭載されており、日本語文書の解析において高い精度を誇ります。
- 複雑なレイアウトへの対応: 文字数が多く複雑な文書にも対応可能なため、高精度での認識が実現され、ユーザーは安心して利用できます。
- 文書レイアウト解析機能: 文書の図表や画像、段落などの要素を正確に特定する機能があり、従来の画像処理では困難だった表の構造解析もこなします。
- 豊富なエクスポート機能: 解析結果はHTML、Markdown、CSV、JSON形式で出力可能で、抽出した画像やグラフも個別に保存できます。
- 高いセキュリティ: YomiTokuはサーバー組み込み型として提供され、自社サーバーでの解析が可能です。これにより、機密情報を外部に流出させることなく、安全に取り扱えます。

事業共創カンパニーとしての展望

Relicはこれまで、多くの新規事業開発やイノベーション創出に関わってきた実績があります。これに加えて、AI/LLMを活用した新規事業開発を支援する「AI Transformation Group」の設立や、先端テクノロジーの研究開発を進めるなど、AI技術を駆使した新しい価値の創造に取り組んでいます。また、今回の提携により、YomiTokuを取り入れることで、更なるサービスの拡充を目指します。

今後もRelicとMLismは、お互いの強みを活かしつつ、企業のニーズに応じたAI技術の提供を通じて、ビジネスの成長を支援していくことでしょう。AI文書解析の領域において、両社のシナジーが生まれることに期待が高まります。