老舗農家かまやの挑戦
千葉県旭市に位置する有限会社かまやは、1687年の創業以来、250年以上にわたって農業を営んできました。特に過去30年間は、栄養価が高く色とりどりのサンチュを栽培することに力を入れ、多くの顧客にその新鮮さを提供してきました。しかし、この度、彼らは新たなビジネスモデルに取り組むことを決意しました。その背景には、急激な需要の変化があります。
コロナ禍とインフレによる影響
近年、コロナ禍やインフレにより飲食店の需要は大きく減少しました。この状況により、育成に時間がかかる生野菜の生産や供給が厳しくなり、特にかまやの主力商品であるサンチュの行き場を失う事態が続きました。新鮮な状態のサンチュは保存が難しく、余剰品が廃棄されることも多く、農家にとって大きな痛手となりました。
新たな加工食品事業のスタート
そのような背景から、かまやは野菜・果物の加工事業を開始しました。鮮度を保ちながらピューレ加工することで、長持ちする加工食品を開発し、競争力のある価格で提供する体制を整えました。これにより、農作物の無駄を減少させ、お客様に美味しい食品をお届けすることが可能になりました。
さまざまな食品の加工が可能
かまやの加工体制は、サンチュだけでなく、他の様々な野菜や果物にも対応しています。加工工場は既存の栽培施設の一角に設けられ、従業員が常勤しているため、コストを抑えた生産が可能です。さらに、地元の農家や卸業者との連携を強化し、不足する食品の有効活用を図る計画です。
地元の魅力を活かした製品開発
千葉県旭市は、温暖な気候に恵まれ、多種多様な農産物が生育されています。収穫が間に合わず廃棄される余剰野菜や、出荷基準に満たない傷のある果物も、かまやによってピューレ加工されます。これにより、原料としての利用だけでなく、離乳食や介護食、スムージー、スープ、ドレッシング、ソースなど、様々な製品の開発が可能となり、消費者への新たな提案を行っています。
持続可能な農業への貢献
かまやの目指すところは、良質な農作物を無駄なく商業目的に活用することです。今後も外部の企業や農家、問屋からのODM・OEM依頼に応じ、より多くのお客様に新鮮で美味しい食品を提供することを使命としています。問い合わせをいただければ、さらに詳しい情報をお届けします。これからも地域の農業を支え、持続可能な社会づくりに貢献していくことでしょう。
会社概要
社名: 有限会社かまや
代表取締役: 加瀬 渉
本社所在地: 千葉県旭市椎名内1338
加工工場所在地: 千葉県旭市椎名内575-2
連絡先: [email protected]
公式HP: かまや公式サイト
Instagram: かまやのInstagram