若手社員の「働きすぎ」実態とその影響を徹底調査
企業向け教育研修の株式会社ジェイックが実施した「働きすぎの境界線」に関するアンケート調査の結果が、特に20代の正社員を中心に多くの関心を集めています。この調査では、142名の若手社員から回答を得て、彼らがどのような働き方をしているのか、そしてその結果どのような影響を感じているのかが明らかになりました。
働きすぎの実態
調査によれば、3割以上の若手社員が「働きすぎ」によってワークライフバランスを思うように保てないと回答しています。「過度なマルチタスク」や「休み(休日)が少ない」など、働く環境に対する不満も多く、彼らの心理的負担は予想以上に大きいことが浮き彫りになりました。
圧倒的な残業時間
1か月の残業時間に関する質問では、約7割が「20時間以上」と答え、多くの社員が負担を感じていることがわかりました。この結果は、月20日勤務を基準にすると、1日あたり約1時間の残業を超えるという過酷な状況を示しています。法定の残業上限(原則月45時間)を下回りつつも、これが多くの若手社員にとって「働きすぎ」と感じさせる基準になっているようです。
精神的・肉体的要因
また、残業時間以外にも「過度なマルチタスク」や「休日が少ない」といった要因が挙げられており、精神的及び肉体的に「働きすぎ」と感じる要因として過半数の支持を集めました。若手社員たちは、複数の案件を同時に抱えることに苦しんでおり、これがさらなるストレスの原因となっています。
不満や改善案
自由記述による不満や改善案では、多くの若手社員が日常業務の中で「これは無駄だ」と感じる場面が多々あると述べています。例えば、無駄な会議や時間を取られる朝礼についての不満、そしてデジタル化が進んでいないことで生じる業務の煩雑さなどが挙げられました。他にも、「上司の顔色を伺う必要がある」といったメンタル的な負担も明らかとなっています。
忙しさの中のモチベーション
一方で、仕事が忙しくても「これなら前向きに頑張れる」と感じる要因としては、いくつかの要素が挙げられました。最も多いのは、仕事量や成果に見合った対価として期待できる「対価」で、次いで将来的なキャリアに役立つスキルを磨ける「成長」、そして上司や顧客から感謝されることが重要視されていることがわかりました。
業務負荷の軽減に必要な取り組み
調査によると、業務負荷を軽減するために最も効果的な取り組みとして、「人員補充による業務量の分散」が挙げられ、約4割の社員がこの回答をしています。次に多い意見は、ITツールの導入による業務効率化で、若手社員は働き方をテクノロジーで改善することに期待を寄せています。
まとめ
この調査の結果からは、若手社員はただ長時間働くことを求めるのではなく、成長や感謝される環境を望んでいることが見て取れます。企業は、労働時間を減らすだけでなく、若手社員の成長をサポートし、やりがいを持たせる環境作りが求められています。若手社員が誇りを持って働けるような職場を目指していくことが、今後の企業の大きな課題となるでしょう。