加賀市の高校生をニューヨークへ送り出す挑戦
公益財団法人あくるめは、石川県加賀市を地盤に活動し、子育てや若者の育成、地域活性化に寄与する財団です。そのあくるめが新しいプロジェクト、「加賀から高校生と世界を繋ぐ。」を始動し、クラウドファンディングを通じて、若者に新たな学びの場を提供しようとしています。今回注目されるのは、株式会社Root-Nが主体となったプロジェクトです。
このプロジェクトは、加賀市版クラウドファンディング「KAGA LOCAL FUNDING(カガファンズ)」の一環として立ち上げられました。目標金額は50万円で、2024年12月25日から2025年2月7日の期間に、選ばれた高校生がニューヨークで開催される探究と表現のイベントに参加するための費用に充てられます。
地域のサポートが生む成長
2024年4月、すでに先行して行われたこのプログラムでは、高校生がニューヨークでの体験を経て大きく成長しました。参加者は、事前研修や実際のニューヨークでの活動を通じて自信を持ち、人前で堂々と話す姿を見せるようになりました。帰国後の報告会では、地域の大人たちの前で1時間半ものプレゼンテーションをし、その様子は地域の人々の心を打ちました。
地域の支援によって、高校生は自らの役割を認識し、地域への愛着も芽生えています。このような体験を通じて、都会に比べて学びの機会が少ない地方の高校生にもチャンスを提供し、教育の機会均等を目指しています。
クラウドファンディングの背景
クラウドファンディングの実施背景には、家庭の経済状況が教育格差や機会の不均衡につながるという深い課題があります。このプロジェクトでは、単なる旅行ではなく、研修や地域への責任を感じながら自己成長を促す体験を重視しています。寄付金は、ニューヨークでのイベント参加に必要な費用と、出発前の壮行会や帰国後の報告会の開催費用に使われる予定です。
株式会社Root-Nの役割
この取り組みを推進する株式会社Root-Nの代表、佐竹宏平氏は「加賀風土記で在り続ける」というビジョンのもと、加賀市の教育環境の向上と国際的な探究の場を提供することに力を入れています。佐竹氏は、探究テーマを追求することにより内発的なやる気を引き出し、地域の一員としての意識を高める役割を果たしたいと考えています。
寄付の意義
寄付金は、参加する高校生に学びの機会を提供するだけでなく、地域社会の支援を受けながら成長する姿を地域全体で見届けることができる意義があります。クラウドファンディングの成果が地域にどのように還元され、若者たちの将来に繋がるのか、注目が集まっています。詳細情報については、
公益財団法人あくるめの公式サイトや、
株式会社Root-Nの公式サイトをご覧ください。また、寄付についての税制優遇措置も受けられるため、多くの方々からの応援が期待されます。地域の高校生を支えるこのプロジェクトが、多くの人々の共感を得て実現することを願っています。