マウザーエレクトロニクス、NXPの新車両管理装置を発表
マウザー・エレクトロニクスが、オランダの半導体メーカーNXP Semiconductorsの革新的な車両管理装置「MR-VMU-RT1176」の取り扱いを開始しました。この製品は、次世代のモバイルロボティクスに特化した設計がされており、軽量でコンパクトなオールインワンのコントローラです。工場の自動化やロボット、無人航空機、さらにはスマートホームやビルディングの機器、農業機器など、幅広い分野で利用できます。
先進的なマイクロコントローラ搭載
「MR-VMU-RT1176」は、NXPのi.MX RT1176クロスオーバー・マイクロコントローラを搭載しています。このMCUは、1GHzのArm® Cortex®-M7コアと、400MHzのArm Cortex-M4コアのデュアルコア構成で、特にモバイルロボティクスの厳しい要件に応える性能を持っています。つまり、複雑な計算処理を同時に行う際に、高速にレスポンスを返すことが可能です。
センサーと通信機能の充実
また、MR-VMU-RT1176は、モーション追跡や周辺環境を計測するための慣性計測ユニット(IMU)も内蔵されています。さらに通信インターフェースも多彩で、2線式100Base-T1 Ethernet、USB Type-C® 2.0、I2C・SPI・RC・GPSなどに対応しています。加えて、高速UART接続や12チャネルのPWM出力なども搭載されており、多岐にわたる外部機器との連携が可能です。
オープンソースと拡張性
この新しい車両管理装置は、Zephyr RTOSやCognipilot、NuttX、PX4を通じたオープンソースのサポートにも対応しています。モジュラ・アーキテクチャに基づく設計であるため、拡張性にも優れ、NXPやDronecodeのロボティクスエコシステムと連携することができます。このため、MR-HGK-RTドローン開発キットなど、新たなツールとの統合も容易です。
デザインのスムーズさ
MR-VMU-RT1176は、PX4 V6X-RT(V6X-RT)準拠のフォームファクタを採用し、コンピュートモジュールとキャリアボードで構成されています。このため、簡単にカスタマイズやアップグレードができ、ユーザーのニーズに対応しやすい設計となっています。
マウザーへの期待
マウザー・エレクトロニクスは、最新の半導体や電子部品を幅広く取り扱う正規代理店として、顧客に迅速なトレーサビリティを提供し、専門的な情報や資料をウェブサイト上で揃えています。また、量産や設計開発に資する各種データシートやリファレンスデザインも充実しています。
まとめ
NXPの車両管理装置「MR-VMU-RT1176」は、ロボティクスや自動化分野において、今後のイノベーションを加速する大きな期待が寄せられています。詳細はマウザーのWEBサイトで確認することができます。これからの技術革新を支える一翼を担うこの新製品に、ぜひご注目ください。