第一工業製薬、近畿地方発明表彰で発明奨励賞を受賞

第一工業製薬、発明奨励賞を受賞

令和7年度近畿地方発明表彰において、京都市に本社を構える第一工業製薬が「ポリウレタン樹脂の水分散体、及び水性塗料」（特許第7253660号）で発明奨励賞を受賞しました。表彰式は11月13日に和歌山のホテルグランヴィアで行われ、その場で当社の従業員が京都府代表として名誉ある賞を手にしました。

受賞の背景

今回の受賞は、ポリウレタン樹脂の水分散体における特筆すべき成果が評価された結果です。特に注目すべきは、低粘度とともに、貯蔵安定性や塗膜の耐熱性が向上した点です。近年の気候変動により、塗料の耐熱性がますます重要視される中、第一工業製薬が開発した水性塗料用のポリウレタン樹脂の水分散体は、最適な化学構造によって高い耐熱性を達成しました。

この素材の特性により、環境への影響も考慮されています。溶剤の代わりに水を使用しているため、揮発性有機化合物の排出を抑制でき、持続可能な選択肢となっています。また、低粘度で施工が容易なため、効率的な塗装作業をサポートし、高い密着性も誇ります。これらの特性は、塗膜の長期的な効果を維持し、さまざまな課題解決に寄与しています。