愛知県東三河地域で新たに導入される映像通報システム「Live119」

愛知県東三河地域で導入される映像通報システム「Live119」

愛知県の東三河消防指令センターが、2025年5月1日から新たに映像通報システム「Live119」の運用を開始します。これは、豊橋市を含む愛知県東部の5市が共同で運用するもので、119番通報者と消防指令センターの間でリアルタイムに映像を送受信できる画期的なシステムです。

スマートフォンを活用した救急対応

「Live119」は、スマートフォンを利用して通報者が現場の状況を映像で伝えることが可能になります。これにより、初期情報を迅速に把握し、より正確な判断ができるようになります。特に、音声だけでは状況を把握しきれない場合でも、スマートフォンのカメラを活用することで、消防隊は現場の詳細な情報をリアルタイムで受け取ることができます。

例えば、通報者がどのような危険な状況にいるのかを映像で伝えることにより、消防隊は的確な指示を行うことができます。この際、具体的な応急手当の方法を通報者に動画やファイルで送信することもでき、より効果的な対応が可能です。また、現場の住所が不明な場合でも、位置情報共有機能を使うことで、正確に場所を特定することができます。

手続きは簡単、アプリ不要

「Live119」の利用は非常にシンプルです。通報者が火災や災害、事故、急病、けがなどの際に消防が必要と判断した場合、消防からの指示に従って撮影を行うだけです。アプリのダウンロードは不要で、消防から送られるショートメッセージ内のURLにアクセスすることで、簡単に操作を開始できます。画面に従って撮影の準備を整え、赤いボタンをタップすることで撮影が始まります。ただし、撮影中の通信費用は通報者の負担となるため、注意が必要です。

東三河消防指令センターは、「迅速な救急・消防活動のためにご協力をお願いします」と呼びかけています。この「Live119」は全国各地で導入が進んでおり、愛知県内でも名古屋市や豊田市、岡崎市などで活用されています。