名古屋グランパスが9月22日(日)に、名古屋グランパスガールズフェスタにて、がん啓発をテーマにしたトークショーを開催しました。このイベントには、Craif株式会社のCOO水沼未雅氏を進行役に、サポートソングを担当するQaijff(クアイフ)の乳がん経験者・森彩乃さん、内田旭彦さんが登壇し、がん検診の重要性や、自身の経験を基にしたお話が行われました。
今回のトークショーでは「日本のがん検診率の低さ」や「がんを受診しない理由」「乳がんについての知識」など、非常に幅広いテーマがカバーされました。特に、がん検診を後回しにしがちな現代社会において、参加者たちが日々の忙しさによって検診を後回しにしてしまう現実が強調されました。内田さんは、自分が大丈夫だと思い込んでいる気持ちを語り、検診を受けていない人が大勢いる現実について見る視点を提供しました。
森さんもまた、乳がんの発覚体験を共有し、早期からの検査を受ける重要性を痛感したと強調しました。彼女は、検診の案内が40代からであるため、若い世代ではあまり検査を受けようとしない傾向があると述べ、もっと早くから検査を受けるべきだと主張しました。彼女の体験を通じて、がんが他人事でなく、誰にでも起こりうる病気であることを再認識させられる機会となりました。
さらに、内田さんは、がんが発見されたときの不安を語り、現代社会においては、1人に2人ががんを経験する時代であることを強調しました。「がんは当たり前のように生活の中にあり、早期発見がとても大切です。だからこそ皆さんにも検査を受けて欲しい」というメッセージは、参加者に強く響きました。
トークショーの最中、参加者たちからは「こんなにも手軽に検査が受けられるとは驚きです」との声も上がりました。マイシグナルのキットを使用し、簡単な質問に答え尿を送るだけで結果が得られるという体験は、特に忙しい家庭や職場で働く人々にとって、新しい健康管理のスタイルを提案するものでした。
このイベントは、家族全員が参加できるがん検診の啓発企画や、子ども向けの科学者体験会が行われ、名古屋グランパスのファンや地域の方々に広く健康意識を浸透させる機会ともなりました。参加者は、楽しみながらがんについて学び、家族と共に健康を考えるきっかけとなったのです。
Craifは、名古屋大学発のスタートアップとして、2018年の設立以降、がんリスク検査「マイシグナル」を展開してきました。この検査は、簡便で精度の高い方法でがんリスクを評価し、早期発見を目指すものです。今回のトークショーも、名古屋グランパスとの協力による健康啓発の一環として、地域貢献を目的とした取り組みとなっています。
名古屋グランパスは、今後も健康推進のためのイベントやキャンペーンを通じて、ファンや地域社会と共に健康意識の向上に努めていく予定です。本イベントは、がんについて考える良い機会であり、今後の健康対策に向けた一歩となることを期待しています。