新型車載充電器登場
2022-04-13 13:04:53
小型・軽量化を実現した新型車載充電器の登場!BEV革命の一環として期待される技術
株式会社豊田自動織機が新たに開発した車載充電器とDC-DCコンバーターの一体ユニットが、電気自動車(BEV)の進化に大きな一歩を踏み出しました。この新ユニットは、トヨタの新型BEV「bZ4X」に搭載されており、充電機能と電力変換機能を担う基幹部分としての役割を果たしています。
コンパクトな性能
この新しいユニットでは、車載充電器とDC-DCコンバーターが一体化され、従来と比較して23%の小型化と17%の軽量化を実現しました。この小型化により、車両への搭載性も向上し、車内空間の自由度が確保されるとともに、「bZシリーズ」に初めて採用されたBEV専用プラットフォームの低重心化にも寄与しています。
電気エネルギーの変換
車載充電器は家庭で供給される交流電圧を直流電圧に変換し、BEVの高電圧バッテリーの充電を行います。一方、DC-DCコンバーターは、直流電圧を様々な機器に必要とされる電圧に変換します。このプロセスにより、BEVの高電圧バッテリー(355V)から12Vに変換して、補機バッテリーや制御ECU、ナビゲーションシステム、ライトなどに電力が供給されます。
技術の蓄積
豊田自動織機は1990年代から、ハイブリッド車を始めとするトヨタ車両向けの電動車技術に貢献してきました。これまでの経験を活用し、新ユニットでは専用の制御ICとパワーモジュールを開発。また、ユニットケース内には冷却水路を設け、充電器とDC-DCコンバーターを効率的に配置することで、冷却効果を高めています。これにより、大幅な小型化と軽量化が実現されました。
地球環境と未来
2050年までにカーボンニュートラルを実現するため、電動車市場は急速に拡大しています。この背景には、エネルギーの変換や効率的な利用を支えるパワーエレクトロニクス技術の重要性が発展しています。
豊田自動織機は、今後も小型・軽量・高効率な技術の開発を進め、この新しい車載充電器とDC-DCコンバーターの一体ユニットをはじめとしたカーエレクトロニクス製品を提供し、電動車の普及を支える役割を果たしていくとしています。持続可能な未来に向けた新たな挑戦が続いています。
このように新型の車載充電器&DC-DCコンバーター一体ユニットは、単なる部品の一体化に留まらず、EV市場におけるトレンドにも大きく寄与しています。今後の展開に注目です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社豊田自動織機
- 住所
- 愛知県刈谷市豊田町2-1
- 電話番号
-
0566-22-2511