新しいeラーニングコンテンツの登場
障がい者支援施設で働く職員に向けたeラーニング「サポーターズカレッジ」(通称サポカレ)では、新たに「ターミナルケアの体制作り」というコンテンツが配信されることが発表されました。このプログラムは、東京都新宿区に本社を置く特定非営利活動法人NPO人材開発機構が運営・提供しています。
高齢化する利用者への対応
近年、障がい福祉施設では利用者の高齢化が進んでおり、体調の変化に伴う健康管理が重要な課題となっています。特に「ACP(人生会議)」の普及が期待される中、実際の福祉現場ではその理解が進まない状況が続いています。このような背景から、ターミナルケアの重要性が強調されており、その具体的な手法について学ぶ必要があります。
コンテンツの内容
「ターミナルケアの体制作り」は、全3回の講義に分かれています。第一回では、ターミナルケアの必要性や、知的・発達障がい者が高齢化する現実について説明されます。また、ICF(国際生活機能分類)を用いた利用者の状態把握や、介護保険との関連も扱います。
第二回は、ターミナルケアの特徴や具体的な体制作りについて詳しく解説され、必要な準備として緊急時の確認書(DNAR)、家族の同意、グリーフケアなどが議題に上がります。
最終回となる第三回では、意思決定支援やACPをテーマにし、ヒアリングのポイントや緩和ケアにおける医療連携について解説されています。
専門家の指導
この新コンテンツの講師は、国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」の研究員で、ターミナルケアに専門知識を持つ根本昌彦氏です。彼の経験に基づいた実践的な内容が、支援員にとって有益な学習機会となるでしょう。
サポーターズカレッジの概要
サポーターズカレッジは、障がい者支援施設で働く全ての職員を対象としたオンライン研修サービスです。年間受講料165,000円(税込)で、何名でも受講可能な体制が整っています。この特徴により、各施設での教育機会が増え、支援力や働きがいの向上が目指されています。
申し込み方法
受講は、パソコンやタブレット、スマートフォンなどを通じて簡単に行えます。また、最大5つの施設まで追加料金なしで利用できるため、法人の規模にかかわらず職員へ教育機会を提供できる点も魅力です。
さらに深まる支援の知識
このeラーニングは、利用者の健康問題に直面する支援員にとって、非常に重要な知識とスキルを得る機会です。講座を通じて、職員間での話し合いやメンタルケアを促進し、より良い支援体制の構築が期待されます。
是非、興味のある方は新コンテンツを視聴し、現場での課題解決に役立てていただきたいと思います。