東京科学大学で開催されたイベントレポート
2025年11月12日、東京科学大学の大岡山キャンパスで、株式会社ツムラと共催のイベント『見えない不調を科学する~生理痛・PMSの実態~』が開催されました。このイベントは、学生や教職員向けに生理やPMS(生理前症候群)にまつわる目に見えない症状やつらさについて考え、理解を深める機会を提供することを目的としています。
イベントの背景と目的
最近では、男性比率が高い大学においても、女性の健康や生理に関わる問題に対する認識が重要視されています。このイベントは、そうした背景から、東京科学大学が生理やPMSについての理解を促進するために企画されました。特に、女子学生が声を上げることが難しい環境で、異なる視点から社会全体に対する理解を深めることを目指しました。
ツムラは2021年に始めた#OneMoreChoiceプロジェクトの一環として、こうしたイベントを通じて「生理のつらさを我慢しない社会」を実現するための取り組みを行っています。
イベントの内容
会場では「生理に関する意識と実態調査」の結果や、生理やPMSに伴うつらさを体感できる展示物が用意されました。
展示内容:
- - 女性が抱える実際の苦痛を「心の声が読めるマンガ」として表現
- - 生理時の体調や精神状態を疑似体験するためのインタラクティブな部屋。
- - 自分のホルモンの変動による精神的症状を「こころの波」として示す展示
学生たちが制作したパネルディスカッションやVR体験も行われ、多くの参加者が積極的に関与しました。特に、来場者の中には、自身がどのようにコミュニケーションを取れば良いかを真剣に考え、質問を寄せる姿がありました。
参加者の声
参加者からは様々な感想が寄せられています。「生理の痛みについて、理解したいと考えてきました」と話す学生や、「どう声をかければ良いか分からない」と悩む男性職員の声もありました。展示を通じて多くの質問が寄せられたことは、このテーマに対する関心の高さを示しています。
イベントの成果
イベントは参加者に対して、生理やPMSに関する新たな知識を提供し、彼らの意識を変えるきっかけを作りました。特に学生たちの感想には、「生理に関する理解が深まった」という声が多く見られ、今後はこの知識を日常生活に活かしていきたいという意欲が感じられました。
今後の展望
今後もこのようなイベントを通じて、生理やPMSに対する理解が進むことが期待されています。東京科学大学の伊東副学長は「生理の話がしやすい環境を作ることで、体調に悩む人が少なくなることを願っています」と述べています。
このイベントを機に、多くの人が生理やPMSに関する理解を深め、「優しい社会」の実現に向けた一歩を踏み出すことができると良いですね。