ロームの新IC
2025-10-09 09:53:48

ロームが開発した新三相ブラシレスモータドライバICの魅力

ロームが誇る新技術、三相ブラシレスモータドライバIC



ローム株式会社は、12Vから48Vの中耐圧システム向けの三相ブラシレスDCモータドライバIC、「BD67871MWV-Z」の開発を発表しました。この新製品は、FETの発熱を低減しつつ、EMI(電磁妨害)を抑制する独自の技術を搭載しています。

FETの発熱低減とEMI抑制の両立



従来のモータドライバICで直面していた課題は、消費電力の抑制とノイズの低減がトレードオフの関係にあったことです。しかし、「BD67871MWV-Z」はロームの新技術「TriC3™」を採用することで、これを克服しました。TriC3™は、ゲート電流を3段階に制御し、高効率な動作を実現しつつ、リンギングを抑制し、安定した動作を実現します。

この技術により、実際のモータによる試験で、FETの発熱を約35%低減することにも成功しています。これは、同等のEMIレベルを維持しながら達成された結果です。

アプリケーションと使い方



新型モータドライバICは多様なアプリケーションに活用可能です。産業機器向けには、電動ドリルやドライバー、産業用ファンがあります。また、民生機器としては、掃除機や空気清浄機、エアコンディショナー、そしてEバイク(電動アシスト付きスポーツ自転車)などに搭載されるモータでもその効果が期待されます。特に12Vから48Vクラスのモータ駆動は、まさにこの技術を活用する場面です。

購入の利便性



新製品「BD67871MWV-Z」は、2025年9月から量産が開始されています。500円のサンプル価格で提供され、評価ボード「BD67871MWV-EVK-003」と共にインターネットでの購入が可能です。チップワンストップやコアスタッフオンラインなど、複数の販売先から手軽に入手できます。これにより、アプリケーションの開発や設計時の工数を大幅に削減することが可能です。

幅広い製品ラインアップ



ロームは、「BD67871MWV-Z」の他にも、同じパッケージおよびピン配置でさまざまなモータドライバを展開しています。例えば、定電圧駆動の汎用モータドライバ「BD67870MWV-Z」や「BD67872MWV-Z」もラインアップされ、顧客の多様なニーズに応えることができます。これにより、モータ駆動の効率向上、高機能化、そして消費電力削減に寄与することが期待されています。

まとめ



ローム株式会社の新型三相ブラシレスDCモータドライバIC「BD67871MWV-Z」は、FETの発熱低減とEMI抑制を実現する新技術TriC3™を搭載しました。この画期的な製品は、産業用から民生用まで多岐にわたるアプリケーションに幅広く利用できることから、今後の成長が期待されています。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
ローム株式会社
住所
京都府京都市右京区西院溝崎町21
電話番号
075-311-2121

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。