MUFG FUNDOOR、新機能で未上場企業の株式管理を強化
株式会社FUNDINNOが展開する経営管理プラットフォーム「MUFG FUNDOOR」が、この度新たな機能を追加しました。三菱UFJ信託銀行と共同で運営しているこのプラットフォームは、発行会社自身による株式管理スキームに対応した機能をリリースしており、これにより未上場企業におけるストックオプションの行使がよりスムーズに行えるようになります。
新機能の背景
この新機能は、令和6年度の税制改正に基づいています。これにより、企業は未上場の段階でも、税制適格ストックオプションを行使した際に取得した譲渡制限株式を、証券会社を介さずに自社で管理できるようになりました。これにより、企業は優秀な人材の獲得や流出の防止、さらには自社に対する貢献を評価するためのストックオプション制度を、より効果的に運用できるようになります。
ただし、このスキームを利用するには企業が自ら株式の管理を行う必要があります。これに伴い、特にリソースが限られたスタートアップ企業には負担がかかることも考えられます。しかし、MUFG FUNDOOR上での「区分管理」機能の実装により、その負担を軽減し、より多くの企業がこの制度を利用できるようになります。
MUFG FUNDOORの機能
MUFG FUNDOORは、これまで手作業で行われていた株式実務やストックオプションの発行・管理をデジタル化(DX)したプラットフォームです。以下のような特徴を持つこのサービスは、未上場企業の経営管理を支援します。
- - 株主総会や取締役会などの会議体を効率的に運営。
- - 投資家や株主など全てのステークホルダーとのコミュニケーションを円滑化。
- - ストックオプションの発行から管理、行使までを一元的に行える。
これにより、企業はこれらの業務にかかる時間と手間を削減し、コアビジネスに集中することができるメリットがあります。
さらに、ストックオプションを行使した後の株式に関しては、FUNDINNOが提供するセカンダリー取引サービスを通じて売却することも可能です。これにより、投資家にとっても流動性が高まり、未上場株式の売買が容易になります。
株式会社FUNDINNOの理念
FUNDINNOは、この国のベンチャーマーケットをさらにオープンで民主的なものへと変革することをミッションとしています。起業家が持つ挑戦を支援し、多様な投資機会を提供することで、すべての人々に公平な未来を届けることが目標です。
この理念のもと、FUNDINNOは日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスを提供しており、企業と投資家をつなぐ重要な役割を果たしています。このような革新が、経済の活性化や新しいビジネスの創出につながることを目指しています。
まとめ
MUFG FUNDOORの新機能は、未上場企業にとって重要なストックオプションの運用をより効果的にするための大きな一歩です。企業が抱える課題を解決し、投資を希望するファンを実現するこのプラットフォームは、今後も注目を集めることでしょう。これからの展開にぜひご期待ください。