心のホテルで感情を訪ねる旅へ
新しい絵本『グランド・フィーリング・ホテル』が、2025年10月17日に東京書籍から発表されます。本書は、さまざまな感情を持つキャラクターたちが宿泊するホテルを舞台にした心温まる物語です。著者のリディア・ブランコヴィッチさんが描くこの物語では、感情を擬人化したユニークな「オキモチさま」たちが登場します。読者は、彼らの個性を通して自分自身の感情や思考を理解することができるでしょう。
オキモチさまの特徴
『グランド・フィーリング・ホテル』には、さまざまなオキモチさまが登場します。たとえば、オイカリさまはその激しい感情ゆえに騒がしく、思う存分暴れられる広い部屋が必要です。一方で、カナシミさまは小さな声でしか話せず、少しの配慮がなければバスルームを涙であふれさせてしまいます。ホテルでは、その特性に合わせたおもてなしがなされるため、どんなオキモチさまでも快適に過ごすことができます。このように設定されたキャラクターたちは、読者が自身の心と向き合うきっかけを提供してくれます。
幅広い読者に向けた魅力
本書は、ただの絵本ではありません。心の状態や感情について子どもたちに教えるための貴重な資源としても位置づけられる一冊です。感情の多様性を認識し、受け入れることができるようになることは、教育的にも非常に重要なテーマです。さらに、イラストを手掛けるのは人気ユニット「tupera tupera」の亀山達矢さんと中川敦子さんです。彼らの独特で魅力的なビジュアルは、読み手の心に深く響きます。
多言語での展開
リディア・ブランコヴィッチさんは、ベルリン在住のイラストレーターであり、彼女の作品は批評家から高い評価を受けています。この絵本は既に30以上の言語に翻訳され、多国籍の読者に愛されています。感情をテーマにした物語でありながら、文化や言語の壁を乗り越えて、多くの人々に共感を呼び起こす内容になっています。
教育と感情理解の促進
東京書籍は、教育と文化を通じた人づくりを企業理念とし、幅広い出版活動を行っています。『グランド・フィーリング・ホテル』のような作品を通じて、感情教育の重要性を広める取り組みを続けています。読者が自身の感情に気付き、それを正しく理解することは、心の健康を保つ上で不可欠です。
たくさんの感情を抱える子どもたちへの最初の絵本として、そして大人にとっても自身の心を見つめなおす機会となる『グランド・フィーリング・ホテル』。心温まるストーリーをぜひ手に取って、感情の世界を旅してみませんか?