東北観光戦略
2024-04-01 08:39:47
東北の魅力を世界に発信する新たな観光戦略とは
東北の魅力を世界に発信する新たな観光戦略とは
株式会社インアウトバウンド仙台・松島は、2024年4月より「株式会社インアウトバウンド東北」に名称を変更。これに伴い、東北全域へのインバウンド観光に力を入れる新たな戦略を展開しています。この改名の背後には、地域力を最大限に活かし、国際的な観光需要に応える意義が込められています。
東北の荒野を観光地に変える
東北はこれまで訪日旅客が少なかった地域であり、その地図には「荒地」の記号が目立ちます。しかし、訪日旅客に対する観光商品の開発を通じて、これらの地域を魅力的な観光地に育て上げることが目標です。今、東北を訪れる海外の旅行者は、その魅力や物語を求めており、その要望に応じた周遊ルートの提案が必要とされています。
旅行商品の造成と販売
訪日旅行客が求めているのは、単に観光地を訪れることではなく、「何を体験したいか」というテーマに基づいた旅の提案です。例えば、最近手配した訪日客は「震災復興と伝統文化、食」をテーマにした3週間の東北旅行を希望しました。こうしたニーズに合った旅行商品を造成するためには、地域間の連携が不可欠です。
サステナビリティとアドベンチャートラベル
最近のトレンドでは、環境に配慮した「アドベンチャートラベル」が注目されています。インアウトバウンド東北は、国立公園を舞台にした観光サービスの提供を進めています。2023年には、スイスで開催された「アドベンチャートラベルワールドサミット」に参加し、世界のトレンドを理解する機会を得ました。さらに、東北の自然を活かした「みちのく潮風トレイル」など、訪日客が体験しやすいプランを策定しています。
ニッチなテーマを掘り下げる
東北の観光資源を再評価し、「盆栽」や「食」をテーマにした特別なツアーを展開することで、他地域との差別化を図っています。例えば、盆栽作家と協力し、山を巡るツアーを実施することで、海外の旅行者にも大きな関心を集めています。同様に、「東北の食材」と「地酒」に関するペアリング体験を通じて、地域内での消費を促進する取り組みも進行中です。
復興と観光地域づくり
東日本大震災からの復興を成し遂げた東北では、地域の魅力を最大限に発信することが求められています。このため、株式会社インアウトバウンド東北は、飲食店との連携を強化し、地域経済の活性化にも尽力しています。さらに、ケーススタディとして過去の成功体験を元に、他地域との連携を深め、訪日旅客に魅力的な旅の選択肢を提供していく方針です。
結論: 東北の未来に向けて
今後、株式会社インアウトバウンド東北は、地域連携を通じて個別ニーズに応じた旅行商品の造成を進め、訪日旅客に対してより豊かな経験を提供していきます。この取り組みによって、東北の自然・文化と連動した新しい観光体験を世界に向けて発信することが期待されます。観光地域づくりの進展により、「世界が訪れる東北」の実現に向けたステップを踏んでいくことでしょう。
このように、東北の観光振興に向けた新たな取り組みが進行中です。訪日客が求めるテーマ性や物語に焦点を当て、地域の魅力を最大限に引き出す形で、今後の発展に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社インアウトバウンド東北
- 住所
- 宮城県仙台市宮城野区宮千代2-1-2アイランドビル3階
- 電話番号
-
022-302-7390