バンクシー展「天才か反逆者か?」東京で開催
2021年12月12日から2022年3月8日まで、原宿駅前の「WITH HARAJUKU」で、バンクシーの展覧会「BANKSY GENIUS OR VANDAL?(天才か反逆者か)」が開催されます。この展覧会は、2018年に始まり、モスクワやニューヨークなど世界各地で300万人以上を動員した大規模なイベントです。
バンクシーは、社会問題に対する鋭い視点を持ったアーティストとして広く知られています。彼の作品は、グラフィティやストリートアートを通じて深いメッセージを発信しており、今回の展覧会でもそのユニークな個性を体感できる貴重な機会となっています。
貴重なオリジナル企画コンテンツ
本展では、バンクシーの作品の“ルーツ”を探るためのオリジナル企画が用意されています。具体的には、著名なアーティスト、アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアの作品との比較展示が行われ、バンクシー作品の制作背景や影響を再評価する機会が提供されます。これにより、バンクシーがどのように新たなポップアイコンを創造したのかを楽しむことができます。
特に注目すべきは、ウォーホルの「マリリン」の肖像からインスピレーションを受けたバンクシーの作品です。ブランドや人気のあるイメージに対して冷静に皮肉った内容が特徴で、スーパーモデルのケイト・モスをテーマにした作品も展示されます。これにより、ウォーホルの「マリリン」をコンプリートする10作品が呈示され、バンクシーのアートと消費文化に対する見解を一層深く理解することができます。
問題提起する「スープ缶」
また、ウォーホルが描いたキャンベルのスープ缶からインスピレーションを受けたバンクシーの作品も展示されます。この作品は、イギリスの大手スーパーマーケット「テスコ」との関連があり、地元経済を脅かす大企業への鋭い批判が込められています。バンクシーの創造力がいかにウォーホルの影響を受けているかが伺える重要な作品です。
バスキアの影響も
さらに、バンクシーが大きな影響を受けたバスキアの作品も展示される予定です。特に、『ジョウボーン・オブ・アン・アス』という作品は、バスキアの代表的なモチーフが繊細に散りばめられた一品です。これにより、バンクシーの作品を語る上で欠かせない要素となる、バスキアの影響力を探ることができます。
開催概要
- - 展覧会名: "BANKSY GENIUS OR VANDAL?(天才か反逆者か)"
- - 期間: 2021年12月12日(日)~2022年3月8日(火)(2月24日休館)
- - 時間: 10:00~20:00(最終入場は30分前)
- - 会場: WITH HARAJUKU(東京都渋谷区神宮前1丁目14−30)
チケット情報
本展のチケットは、日時指定チケットが平日は大人1800円、中学生以下1200円、土日祝は大人2000円、中学生以下1400円となっています。また、未就学児は3名まで入場無料です。チケットは公式サイトで購入できます。
バンクシーについて
バンクシーは、イギリスを拠点に活動する匿名のアーティストで、社会問題に根ざした鋭いアートで知られています。グラフィティ技法で描かれる彼の作品は、ダークユーモアに富み、そのスタイルはブリストルのアンダーグラウンド・シーンで育まれました。この展覧会を通じて、バンクシーの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。