フランクリン・テンプルトンとレキシントン・パートナーズが新たな投資戦略を提供
フランクリン・テンプルトン・グループは、世界中の富裕層や機関投資家向けに、レキシントン・パートナーズとパートナーシップを結び、エバーグリーン型プライベート・エクイティ・セカンダリー戦略の提供を開始しました。この新戦略は、アジア太平洋地域、ヨーロッパ・中東・アフリカ、カナダ、ラテンアメリカなどの多様な投資家から、約8億7,500万米ドル(約1,300億円)を超える資産を集め、グローバル市場に参入することを目指しています。
フランクリン・テンプルトン・ジャパンの代表取締役社長、髙村孝氏は、「本戦略は当グループのオルタナティブ投資戦略の重要な一部であり、日本の投資家に新たな投資機会を提供できることを嬉しく思います」とコメントしています。この戦略は、世界の富裕層および機関投資家に質の高いプライベート・エクイティへのアクセスを拡充し、オルタナティブ投資市場におけるリーダーを目指す圭の姿勢を反映しています。
投資家の背景
新戦略は、これまで主に機関投資家の間でしかアクセスできなかったプライベート・エクイティ市場を、富裕層やその他の機関投資家にも広げることを目標として設計されています。セカンダリー取引と有力スポンサーとの共同投資により、長期的な成長機会を狙う投資家に対して、高度に分散されたプライベート・エクイティ・ポートフォリオへの投資を提供します。
この戦略は、バイアウト、グロース、ベンチャー、クレジット、インフラ、エネルギー等の多様なプライベート投資に対応できる柔軟性も持ち合わせています。
現在の市場ニーズ
近年、プライベートファンドに投資している投資家の間では、分配金の減少が見られ、流動性の必要性が高まっています。そのため、新戦略はこうした流動性のニーズに応えることを目的としています。プライベート・エクイティ・セカンダリー市場は急成長を遂げており、今後5年間でその規模は5,000億米ドルを超えると予測されています。
セカンダリー戦略に投資を行うことで、広範な分散効果や比較的早期のキャッシュリターンの獲得、リスクの低減といった利点が期待できるでしょう。
レキシントン・パートナーズの役割
レキシントン・パートナーズのパートナー、ジョン・リー氏は、「セカンダリー市場では、運用規模の大きさが強みになります。レキシントンは資金調達力を強みに、小型案件のみならず、大型で質の高いポートフォリオへの投資機会も追求することが可能です」と説明します。そして、本戦略は、高い柔軟性を持ったエバーグリーン構造を持ち、従来のファンドの制約を軽減するソリューションと位置づけています。
レキシントン・パートナーズはプライベート・エクイティ・セカンダリー及び共同投資分野において、豊富な経験と実績を誇る企業であり、そのチームは30年以上にわたり機関投資家向けにセカンダリー市場の発展をけん引してきました。特に、規模の大きなプライベート・エクイティ市場での強力な立場を確立しています。
日本におけるチャンス
日本市場においては、専任のオルタナティブソリューションチームがフランクリン・テンプルトンの成長を牽引しており、より幅広い投資家に新たな選択肢を提供しています。新しい戦略の提供により、より多くの投資家がオルタナティブ資産へのアクセスを得ることができるようになるでしょう。
フランクリン・テンプルトン・グループは、多様な専門知識を持つ運用マネージャーを抱え、プライベート・エクイティやクレジット、不動産、ヘッジファンドなど、幅広いオルタナティブ資産運用戦略を展開しています。これにより、世界中の投資家のニーズにこたえるカスタマイズされたソリューションを提供しています。
フランクリン・テンプルトン・グループとレキシントン・パートナーズの提携により、今後のプライベート・エクイティ投資の新たな潮流が期待されます。