エメラダが新IDサービス「エメラダID」をリリース
2023年10月、エメラダ株式会社は新たにIDaaS「エメラダID」を発表しました。このサービスは、金融機関を中心に利用され、ユーザーが外部サービスに簡単にアクセスできるシングルサインオン(SSO)を実現します。新サービスがもたらす利点や、金融業界に与える影響について考察していきます。
IdP/IDaaSとは?
IdP(アイデンティティプロバイダー)は、ユーザーの認証情報を提供する役割を持つシステムのことを指し、IDaaS(アイデンティティ・アズ・ア・サービス)はクラウドベースでのID認証、パスワード管理、アクセス制御など、様々なサービスを一括提供するものです。
こうしたシステムは、企業やユーザーにとって非常に便利であり、認証情報を集中管理することで、セキュリティの向上も図ることができます。
「エメラダID」の特長
「エメラダID」は、金融機関や企業向けに特化したIDaaSソリューションです。このサービスは以下の特長を持っています。
1.
高度なセキュリティ: 多要素認証やリスクベースの認証を実装しており、不正アクセスを防ぐための対策が整っています。
2.
シームレスな統合: エメラダの他のサービスとの完全な連携ができ、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
3.
柔軟なカスタマイズ: 各企業のセキュリティポリシーや業務フローに合わせて認証プロセスを調整可能です。
これにより、「エメラダID」はユーザーがエメラダの様々なサービスを直接利用できるようにし、シームレスな体験を提供します。
金融業界の革新に向けて
エメラダのCEOである猪野慎太郎氏は、「エメラダは『あまねく人に金融の自由を』というビジョンを掲げており、今回のIDaaSソリューションはその実現に向けた一歩です」と語ります。「エメラダID」を通じて、金融機関向けの統合プラットフォームや与信Copilot AI「エメラダ・アナリティクス」、BaaS促進クラウド「エメラダ・スマートバンク・アシスタント」などと連携し、全体としてより便利な金融サービスの提供を目指しています。
今後の展望
エメラダ株式会社は、既にいくつかの金融サービスを展開していますが、今後も新たなサービスを計画しています。例えば、2024年にはBtoBキャッシュコンバージョンサイクル(CCC)を改善する決済サービス「エメラダ・ペイメント」をリリース予定です。
金融機関による統合的な顧客体験の提供が進む中で、エメラダの「エメラダID」は、ユーザーに対しさらなる利便性を提供し、金融サービスの新たな形を創出することが期待されています。これにより、金融業界全体が顧客中心のサービスへと進化していくことでしょう。
会社情報
エメラダ株式会社は、東京都港区南青山に本社を構え、2016年6月に設立されました。資本金は約1,103百万円で、今後の展開が注目されるFintechスタートアップです。エメラダの公式ウェブサイト(
こちら)では、各サービスの詳細が紹介されているので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。