トビラシステムズが明らかにする特殊詐欺の最新傾向と対策

トビラシステムズが監視する特殊詐欺の実態と対策

はじめに

愛知県名古屋市に本社を置くトビラシステムズ株式会社は、特殊詐欺やフィッシング詐欺に関する最新レポートを公開しました。この調査は2024年9月に実施され、詐欺電話やSMSの傾向を明らかにしています。以下では、最新の調査結果を詳しく紹介し、私たちが取るべき対策について考察します。

調査の概要

2024年9月の調査期間中に確認された詐欺電話やSMSのデータから、以下のような特徴が見えてきました。

- 国際電話詐欺が多発しており、特に北米地域からの着信が目立つ。
- 警察を装った詐欺電話が増加し、特に末尾が「0110」の番号が注目されています。
- フィッシング詐欺のSMSも増加傾向にあり、特に宅配業者をかたるケースが多く見受けられました。

詐欺電話の増加と国際電話の脅威

2024年9月、迷惑電話番号データベースに追加された詐欺電話では、再び国際電話が顕著に増加し、全体の60.6%を占める結果となりました。中でも、アメリカやカナダからの「＋1」という国番号から始まる電話が最も多く、特に「＋1(844)」の番号が目立っています。これらは実在の企業名を使った架空請求詐欺として悪用されています。

また、国内警察の番号を悪用したオレオレ詐欺も急増しており、9月には前年比で35倍に達しました。これにより、各都道府県の警察が注意喚起を行っています。

フィッシングSMSとその危険性

詐欺SMSの調査によると、金融サービスを騙る手口が最も多く、53.6%を占めました。特に地方銀行を名乗るSMSも増加しており、地域に根差した詐欺が進行中です。過去の悪用例は、北海道や東北地方に偏っていましたが、今月は関西や東海地方がターゲットになっています。

このような詐欺に関する情報は、トビラシステムズの「詐欺SMSモニター」でリアルタイムに確認できます。さらには、最近の金融機関による警告も相次いでおり、特に「りそな銀行」や「三菱UFJ銀行」の名をかたったSMSに注意が必要です。

“闇バイト”による犯罪の現状

最近、SNSを通じて犯罪の実行役を募集する“闇バイト”が増加し、これが強盗事件につながっています。予兆電話や不審な訪問には特に警戒が必要です。アポ電や不審訪問を通じて個人情報を収集されないよう、日頃から注意が必要です。

1. アポ電の具体例
- 公的機関を騙りターゲットの資産状況を聞き出す。
- 自動音声ガイダンスで個人情報を獲得しようとする。

2. 不審訪問例
- 業者を装った人物が家庭に不正に侵入するケースが多発。
- 点検や工事を名乗って侵入を試みてくるため注意が必要。

このような危険に対しては、迷惑電話対策サービスの活用やチラシなどの情報提供を通じて、被害を未然に防ぐことが求められます。

トビラシステムズの取り組み

トビラシステムズは、特殊詐欺やフィッシング詐欺、そしてグレーゾーン犯罪を撲滅するために、さまざまなサービスを展開しています。迷惑電話や詐欺SMSのデータを収集・調査し、自動フィルタリングシステムを構築することで、月間約1,500万人にサービスを提供しています。今後も社会課題の解決に向けた技術の活用が期待されます。