日本映画『椰子の高さ』とドゥ・ジエ監督の挑戦
中国映画界で名を馳せた撮影監督ドゥ・ジエが、待望の長編映画監督デビューを果たします。そのタイトルは『椰子の高さ』。2026年2月6日(金)にアップリンク吉祥寺を皮切りに全国で公開されることが決定しました。さらに、映画のポスタービジュアルも公開され、クラウドファンディングを通じて全国への上映を目指すことが発表されています。
物語の舞台とテーマ
本作の舞台は四国最南端の足摺岬で、美しい自然が堪能できる絶景の地として知られています。しかし同時に、自殺の名所としても知られています。物語は、愛する人を失った男と新婚旅行直前に恋人と別れた女の出会いを描きます。この孤独と再生の物語は、ドゥ・ジエ監督の豊かな映像表現を通じて伝えられます。
ドゥ・ジエ監督の映画的視点
ドゥ・ジエ監督は、これまでに数多くの中国大作映画で撮影監督として活躍してきました。特に、『唐人街探偵』シリーズなど累計興行収入2,000億円超の作品に関与してきた経験は、彼の長編映画デビュー作にも色濃く反映されています。今回、彼は監督、脚本、撮影、美術、編集を自ら手掛け、日本の風景を独自の視点で魅了します。
国際的な評価と上映
『椰子の高さ』は、2024年9月に釜山国際映画祭で初上映、同年11月には東京フィルメックスでジャパンプレミアが行われる予定です。さらに、2025年4月にはニューヨーク近代美術館との共催で行われる「New Directors/New Films Festival」にも選出されるなど、国際的にも高い注目を集めています。
クラウドファンディングでの応援
今回の映画制作に向けたクラウドファンディングは、ドゥ・ジエ監督の“作家としての表現”に共感する人々を集め、全国での拡大上映を目指しています。目標金額は120万円で、期間は2025年11月20日から2026年1月15日までとされています。リターンには、舞台挨拶の招待やキャストのサイン入りパンフレット、オリジナルグッズなどが用意されています。
キャストの紹介
主演は大場みなみが務め、彼女の相手役には田中爽一郎が選ばれました。大場は近年のインディーズ映画で活躍し続けている若手女優であり、田中も多様なジャンルで存在感を増しています。彼らが演じるキャラクターたちは、「喪失」という共通のテーマを抱えながら、物語の中で徐々に再生へと向かいます。
まとめ
ドゥ・ジエ監督の『椰子の高さ』は、外国人の視点から描かれる日本の物語です。彼の経験を通じて、観る人それぞれが物語の一部を感じ、自分自身の解釈を加えることになるでしょう。自然と人間の心の交差点で、孤独や愛を再考させる作品にぜひご期待ください。詳しい情報は公式サイトをご覧ください。