モルゲンロットと長瀬産業の提携
モルゲンロット株式会社は、長瀬産業株式会社との資本業務提携を正式に発表しました。この提携により、企業の計算リソースの可視化、管理、最適化をさらに進め、計算力のシェアリングを実現することを目指します。
資金調達の背景
今回の資本業務提携では、長瀬産業が引受け先となる第三者割当増資が行われ、モルゲンロットは新たな資金を調達しました。この資金は、モルゲンロットのメインサービスである「M:Arthur™」と「Cloud Bouquet™」の研究開発を加速させるために使用されます。これらの技術は、急増する計算リソースへの需要に応えるための重要なステップです。
計算力の急増と課題
近年、計算力への需要は指数関数的に増加しています。特に日本では、今後必要となる計算力が現在の約2,000倍にも及ぶと予想されています。しかし、その一方で、高性能な計算インフラの消費電力の問題、特に脱炭素化が大きな課題となっています。モルゲンロットは、これらの課題解決に向けた技術の実用化を進めています。
M:Arthur™の詳細
「M:Arthur™」は、モルゲンロットが開発したHPC(高性能計算)向けのジョブ管理サービスです。このサービスは、管理対象となるサーバーにエージェントをインストールすることで簡単に利用開始でき、繁忙期には必要な計算リソースを効率的にマネジメントできます。また、ジョブの状況をリアルタイムで可視化し、分析やレポートの作成をサポートします。これにより、業務の効率向上やコスト削減を実現可能です。
Cloud Bouquet™について
一方、「Cloud Bouquet™」は、クラウド上で計算力を必要とする企業とそのリソースを持つ機関や業者をマッチングするサービスです。顧客は必要な時に必要な分だけ、様々なGPUが搭載されたサーバーから選んで利用することができます。この柔軟なマッチングモデルは、大規模利用や長期利用にも対応しており、コスト効率の良い運用が可能です。
モルゲンロットのビジョン
モルゲンロットは「必要な時に必要なだけの計算力にアクセスできる世界を実現する」というミッションを掲げており、計算リソースの管理とシェアリングを通じて、大企業や研究機関がイノベーションを加速できるよう支援しています。将来的には、計算力不足という問題を解決するためのエコシステムを確立し、業界全体の成長に寄与することを目指しています。
まとめ
モルゲンロットと長瀬産業の提携は、計算リソースの可視化や管理の効率化を進める大きな一歩です。今後もこの提携を通じて、イノベーションを生み出すための新たな技術開発が期待されています。
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