幸せな夫婦になるために必要な覚悟とは?
最近、株式会社幻冬舎ゴールドオンラインが運営する「話題の本.com」で公開された新書、『幸せになる覚悟 夫婦がうまくいくための考え方』の動画が話題を呼んでいます。本書は、産婦人科医である著者、東野純彦氏が執筆したもので、約40年間の臨床経験から得た知見に基づき、夫婦の円満な関係を築くための考え方がまとめられています。
夫婦の不仲が増える現代
最近の統計によると、2020年には約19万3000組の夫婦が離婚しており、その背後には性格の不一致や経済的問題、パートナーの不倫など、さまざまな要因が存在しています。日本では、婚姻数から算出すると約3組に1組が離婚すると言われていますが、離婚に至らないまでも、冷え切った関係に悩む夫婦は多く存在するのが実情です。
その原因の一つとして、著者は「産後クライシス」を挙げています。これは、妊娠や出産に伴う身体的・ホルモン的な変化が、母親の精神状態に悪影響を及ぼす現象です。現代では、特に産後の女性に対するサポートが不十分であり、その影響は長期にわたる結婚生活に影を落とすことが少なくありません。
夫婦の理解と譲り合いが必要
著者は、夫婦が良い関係を維持するためには、お互いの理解と譲り合いが欠かせないと主張しています。特に、産後のサポートが最も必要な時期にパートナーに支えてもらえないと、長期的に関係にひびが入る可能性が高いと言われています。従って、夫婦が共に成長し、コミュニケーションを取り合うことが重要です。
もちろん、離婚に至る選択が常に悪いわけではありませんが、特に今日の日本では片親での子育てが挑戦的な環境であるため、安定した家庭を築くことが求められています。本書では、そのための「覚悟」の重要性が強調されています。理解や愛情を超えた、日々の選択を通じて夫婦が共に成長していく覚悟が必要であると述べています。
著者の信念とその活動
東野氏は、福岡での医療経験を経て、東野産婦人科を開院し、女性の一生に寄り添った医療を提供しています。自然分娩をはじめとした多様な出産スタイルを提案するだけでなく、父親向けの育児教室やサロンも開催し、父親たちが育児に参加することを促しています。夫婦として子育てをする際の心構えや、社会的課題に対するアプローチについても、本書では多くの示唆を与える内容となっています。
ひとりでも多くの夫婦に読まれるべき1冊
『幸せになる覚悟 夫婦がうまくいくための考え方』は、結婚を考えているカップルや、すでに夫婦生活を送っている人々にとって、関係を見つめ直す大切なきっかけとなる書籍です。夫婦関係の課題に直面している方や、今後のパートナーとの歩み方について考えたい方には、ぜひ一度手に取ってみてほしい一冊です。
書籍詳細や動画の視聴については、こちらのリンクからご覧ください。