丸亀製麺鈴鹿店が新たな省エネの道を切り拓く
株式会社トリドールホールディングス(東京都渋谷区)が展開する讃岐うどんの専門店、丸亀製麺鈴鹿店が、国内の外食業界で初めて『ZEB』認証を取得しました。これは、エネルギー消費をゼロまたはほぼゼロに抑える建築物の証明であり、飲食店における省エネルギーの意義を大きく前進させる出来事です。2023年に導入した高効率の省エネ設備が、一般社団法人ヒートポンプ・蓄熱センターより感謝状を受け取ることになりました。
高効率設備の導入
丸亀製麺鈴鹿店は、様々な省エネ対策を講じており、具体的には以下のような設備を整えています。
- - 高効率空調機器: 電気式ヒートポンプや全熱交換器を使用。
- - 給湯器: 電気式ヒートポンプ給湯器を導入。
- - 外皮性能強化: 高性能窓を採用し、外部環境との境界を強化。
- - LED照明: 制御機能付のLED照明を設置。
- - 太陽光発電パネル: 屋根・庇・カーポートに設置し、自店舗で発電。
- - 店舗の発電量可視化: お客様にも省エネの取り組みを発信できる仕組みを構築。
飲食店は多くの場合、冷房や調理時のエネルギー消費が高いですが、丸亀製麺鈴鹿店では省エネ効果を追求しつつ、快適な店内環境と美味しさを両立しています。これは『ZEB』化を実現した良い例といえるでしょう。
感謝状授与式の開催
感謝状授与式には、ヒートポンプ・蓄熱センターや中部電力ミライズ株式会社の幹部も参加し、丸亀製麺の取り組みを称賛しました。専務理事の浅井亨氏は、丸亀製麺が『ZEB』認証を取得したことは非常に困難なことであり、業界全体を牽引する素晴らしい活動だと述べました。店内の厨房とお客様エリアが繋がった独自の構造が、エネルギー効率を向上させる役割を果たしていると評価されています。
業界への影響
この取り組みは、他の飲食店や企業にとっても良い手本になります。ヒートポンプ・蓄熱センターの幹部は、丸亀製麺のような先進的企業が増えることで、一般消費者の意識も変わっていくと予想しています。実際、社会全体が環境負荷を減らす方向に向かっている中で、業界全体が一層省エネへの意識を高めていくことが期待されます。
トリドールホールディングスのビジョン
トリドールホールディングスは、スローガン「食の感動で、この星を満たせ。」を掲げ、味覚を超えた五感での感動体験を提供することに専心しています。今後も、国内外での飲食業態展開を通じて、人々の食生活を豊かにするための努力を続けていくでしょう。
丸亀製麺鈴鹿店の『ZEB』認証取得は、飲食業界における持続可能な未来を示す重要な一歩です。エネルギーの効率的な使用が求められる現代において、同店の取り組みが他の店に良い影響を与えることを願っています。