奈良市の観光を支える新たなふるさと納税『ならふる』
奈良市が2024年11月1日より、公式アプリ「SHIKA no ASHIATO」に現地決済型ふるさと納税サービス『ならふる』を実装しました。このサービスは、観光客の利便性向上と地元経済の活性化を目的とした新しい取り組みです。
『ならふる』の概要
奈良市観光戦略課が運営し、株式会社サイモンズがシステムを管理する『ならふる』は、寄附をするとその場で発行される“ならふるポイント”を利用して、宿泊施設や飲食店、体験アクティビティなどに即時に支払いができるサービスです。寄附者は1ポイントを1円として使用でき、事実上その場での観光消費に充てることが可能となります。
この新しいサービスにより、観光客は旅行の支出を抑えつつ、地域特有の体験をより豊かに楽しむことができるようになります。ポイントを利用すれば、予定以上の贅沢な体験が可能となり、観光其のものを支援する狙いがありえます。
地域経済への貢献
参加店にとってもメリットがあります。「ならふるポイント」の受け皿となる店舗は、利用金額相当の支払いが翌月末に充当されるだけでなく、サイモンズからの観光促進支援金も得られるため、実質的に売上が15%も増加することが期待されています。これにより、地元の商業活動を活性化し、観光消費の増加を促進することを目的としているのです。
参加条件と今後の展望
このサービスを利用するには、奈良市内に店舗や事業所を有する飲食業及び宿泊業の事業者は、特定の条件を満たす必要があります。全国チェーンのサービスのみを提供せず、地場産品を扱う店舗が参加対象となります。
現状では41店舗が参加しており、便益を享受する観光客が増えれば、今後の参加店の拡大も見込まれています。奈良市観光戦略課は随時店舗の参加希望を受け付けており、より多くの事業者がこの取り組みに参画することを期待しています。
「SHIKA no ASHIATO」について
奈良市の公式アプリ「SHIKA no ASHIATO」は、最新の観光情報、モデルコース、スタンプラリーなどを提供しており、アプリを通じて予約や現地納税が可能です。観光をより楽しむための情報が満載で、利用者にとっては便利なツールとなっています。
さらなる地域貢献を目指して
サイモンズは、持続可能な地域活性化を目指し、地方自治体との連携を強めています。新しい価値観の社会的共有を理念に掲げ、地域のデータ生成と経済的持続性を図っています。『ならふる』の実施を通じて、観光産業の振興と地域経済の活性化に寄与することを目指しており、観光客だけでなく地域事業者にも恩恵をもたらすこの取り組みに注目が集まります。
奈良市の観光業界からの期待が高い『ならふる』。市内を訪れる観光客は、是非このサービスを活用して、奈良の魅力を存分に味わって欲しいと思います。