持続可能な未来を築く若き才能たち
2023年、国連大学サステイナビリティ高等研究所と公益財団法人イオン環境財団が主催した「Global Youth MIDORI platform」(以下GYM)の第2回国際合同研修およびスピーチコンテストが開催されました。このイベントは、地球環境問題の解決に向けた若者の意識を高めることを目的としており、147か国から2,657名の参加者が意欲的に応募しました。
GYMの目的と意義
GYMは生物多様性の損失や気候変動という地球規模の課題に対して、科学的知識と国際的政策の理解を深めることを目指すプラットフォームです。参加者は、実践的な経験を通じて自らの意見を発表し、意思決定に関与するための能力を養います。研修が終わった後でも、GYMは参加者に持続的な関与の機会を提供し、彼らの成長をサポートします。
国際合同研修の開催
2025年にブラジルで予定されている「国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)」に先駆け、2023年8月にオンラインで実施された第2回国際合同研修には、世界各国から集まった15名の大学生が参加しました。彼らは環境問題に関する専門家の講義を受けた後、異なる地域の参加者と意見を交換し、問題の解決に向けた多様なアプローチについて知識を深めました。
スピーチコンテストの受賞者
今回のスピーチコンテストでは、次の受賞者が選ばれました。
- - 最優秀賞: 酒井はるな(大阪大学、日本)
- - 優秀賞: ヴェネッサ・クエック・ウェン・ヤン(マラヤ大学、マレーシア)
- - 3位: 大野 準元(慶應義塾大学、日本)
- - 参加賞: 岩本 早紀(上智大学、日本)、アミラ・プジ・ハストゥティ(インドネシア大学、インドネシア)
受賞者は、COP30にて国連大学を代表して、自らの取り組みやユースが直面する課題を広く発信する機会を得ることになります。そのため、彼らの言葉が未来の環境議論にどのような影響を与えるか、期待が高まっているのです。
GYMの未来と参加者の成長
GYMは今後も、国際的な視野を持った人材の育成を続けていきます。環境問題に取り組む若者たちの代表として、受賞者たちは自らの声を発信すると同時に、他の参加者の意見も取り入れながら、新たな解決策を模索していくことが求められています。このような取り組みが、より持続可能な未来を築く一助となることでしょう。
この度のイベントは、環境問題解決に向けた若者の意志の強さと創造性を示す素晴らしい機会となりました。各国の学生たちが手を取り合い、未来の地球を守るためにどう行動していくのか、今後の動きに注目が集まります。