女子ラグビー界の注目選手、岸本彩華選手が東京山九フェニックスからオーストラリアのACTブランビーズへと期限付き移籍することが決まり、2024年2月から新たな挑戦を開始します。岸本選手は昨年もブランビーズでの経験を積んでおり、その活躍が高く評価されてのオファーとなりました。この移籍は、春から夏にかけて日本でのセブンズ大会が行われる期間に、オーストラリアの15人制ラグビーに参加することでさらなるスキルアップを目指すものです。
岸本選手は1月28日にこの移籍を正式に発表し、ブランビーズが参加する2025年のスーパーウィメンズラグビーへの挑戦を見据えています。特に、岸本選手はすでに同チームでプレーする髙木恵選手との初戦での対戦も控えており、観る者の期待が高まっています。
岸本選手は、自身のSNSを通じてファンへの感謝を伝え、多くの支えに感謝しつつも、この機会を最大限に活かしてチームに貢献する意欲を示しました。「日本ではプレーできる機会が限られる中、新しいことを吸収し、東京山九フェニックスに還元できるよう全力を尽くします」とのコメントからも、彼女の向上心が伺えます。
東京山九フェニックスは、2013年に設立された女子ラグビーチームで、当初は渋谷区の小学校の校庭を借りて活動を開始しましたが、現在は神奈川県内の専用グラウンドを利用しています。チームの母体は2002年に設立され、2022年には20周年を迎えました。東京山九フェニックスは「ダイバーシティーの街、渋谷発のデュアルラグビーチーム」というスピリットを掲げ、多様性を重視しながら女子ラグビー文化を広める役割を担っています。
チームは常に日本代表選手を輩出し続けており、最近では2022年度に7人制と15人制の両大会で優勝を達成し、2023年度の15人制大会でも連覇を果たしました。これらの功績は、選手たちの努力と支えが結実した結果と言えるでしょう。
オーストラリアでの新たな挑戦を通じて自身の成長を目指す岸本彩華選手。その活躍は東京山九フェニックスのみならず、日本女子ラグビー全体にとっても大きなプラスとなることでしょう。彼女の挑戦がどのような結果を生むのか、今後の動向に注目です。ぜひ、岸本選手と東京山九フェニックスの応援をよろしくお願いします。