ナレッジパレット資金調達
2021-03-29 08:20:01

ナレッジパレットが5億円の資金調達を完了し、創薬と再生医療の新たな挑戦へ

ナレッジパレットが新たな資金調達を実施



神奈川県川崎市に本社を置く株式会社ナレッジパレットは、スパークス・グループの投資ファンドをリードとして、約5億円の資金調達を行ったことを発表しました。この資金調達は、同社が推進する創薬および再生医療の高品質化に貢献するためのものです。

資金調達の目的と背景



現在、多くの製薬企業は新薬開発において、ターゲットとなる体内物質の枯渇という深刻な課題に直面しています。特に、難治性疾患に対する新薬の開発には高いコストと長い時間がかかるため、医療現場のニーズに応えられず、多くの患者が治療の選択肢を持てない状況が続いています。

さらに、細胞医薬品や再生医療の製品は、難病患者の unmet medical needs に応える新しい治療法としての期待が高まっていますが、生きた細胞を使用するため、製品の品質にばらつきが生じるという問題があります。このような中、ナレッジパレットは、創業以来の技術を駆使し、これらの課題に立ち向かおうとしています。

研究開発の成果



同社は、共同創業者である團野が理化学研究所に在籍時に開発した、1細胞レベルでの全遺伝子発現解析技術「Quartz-Seq2」を活用しています。この技術を基に、さまざまな薬剤や培養液に対する細胞の反応を大規模に解析し、治療効果を解析することで、創薬の精度を高めることを目指しています。

2020年4月には、この技術の国際ベンチマーキング大会において、最高の精度指標と総合スコアを獲得した実績を持ち、その成果は科学誌『Nature Biotechnology』にも報告されています。さらに、ナレッジパレットは、人工知能(AI)技術を取り入れ、創薬探索や再生医療の開発を加速するための新しいサービスを提供し始めました。

資金使途と今後の展望



今回の資金調達によって、ナレッジパレットは研究開発の強化とともに、優秀な人材の採用に力を入れる計画です。この資金を通じて、技術のさらなる向上と、各領域における共同研究の促進を図り、より多くの難病に対応するための創薬および再生医療プラットフォームの確立を目指しています。

会社概要



株式会社ナレッジパレットは、東京大学大学院での同期生である團野宏樹と福田雅和によって共同創業されました。理化学研究所の二階堂愛博士や笹川洋平博士を顧問として迎え、製薬企業との連携を通して、細胞の全遺伝子発現に基づく新しい医療の実現に努めています。会社は2018年8月に設立され、今後もさらなる技術革新を進めていくことでしょう。

  • - 本社所在地:神奈川県川崎市川崎区殿町三丁目25-22
  • - 代表者:團野宏樹、福田雅和
  • - 設立:2018年8月8日
  • - 公式サイトナレッジパレット
  • - 連絡先:044-223-6215(担当者携帯050-5474-3449) / [email protected]

会社情報

会社名
株式会社ナレッジパレット
住所
神奈川県川崎市川崎区殿町3-25-22ライフイノベーションセンター4階
電話番号

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