若手社員の仕事満足度とその背景
20代から30代の社員を対象とした株式会社キャリコムの調査が明らかにしたのは、約6割が自らの現在の仕事や会社に対して満足していないという事実です。この調査から浮かび上がった様々な要素について詳しく見ていきましょう。
調査の概要
調査は2024年7月1日から7月4日の期間に、インターネットを通じて実施され、331名の若手ビジネスパーソンが対象となりました。本調査を通して、彼らが重要視する仕事選びの基準や、現状に対する感情について探りました。
満足度は39.3%に留まる
調査によると、現在の会社・仕事に満足していると答えたのは39.3%で、「いいえ」と答えたのは38.1%。また、「どちらでもない」とした人も22.6%という結果でした。これは、若手社員の約6割が満足できていないことを示しています。
仕事選びの基準
現在の仕事や会社を選ぶ際に重視するポイントについても調査を行いました。その結果、1位は「待遇(給与や福利厚生など)」で38.1%が回答し、続いて2位には「業務内容」が36.3%、3位は「特にない」という結果が出ました。これにより、若手社員は「やりたいこと」よりも「待遇」を優先して会社を選ぶ傾向があることがわかります。
やりたいことの明確さ
就職にあたり「やりたいこと」が明確であったかという質問への回答では、約70.7%が「なかった」と答え、明確な目標を持っている人はわずか約3割でした。このことから、やりたいことに基づいた仕事選びを志向する人自体が少ない実態が浮き彫りとなりました。
やりたいこと基準の選択肢
しかし、やりたいことが明確にあった人の中からさらに掘り下げると、80.4%が「やりたいことを基準にして仕事選びをした」と回答する結果が得られました。つまり、7割以上の方が、自分の気持ちを重視した選択を行っていることがわかります。
やりたいことの実現度
更に、やりたいことを基準にした人々に対して「現在、やりたいことが仕事に反映されているか」を尋ねると、50%が「ある程度できている」、33.3%が「できている」と回答しました。この合計は80%を超え、やりたいことを基準に行動した多くの人が、実際にそれを実現できているとの印象を持っているようです。
やりたいことに伴うメリット
あわせて、「やりたいことを仕事にした結果、どう感じているか」についての質問も行いました。その結果、最も多かったのは「仕事の成果が出しやすく職場でも評価されやすい」と54.7%が答え、次いで「辛いことも好きだから頑張ることができる」と「価値観の合う人が多く、職場の人間関係が良い」が各40%で並びました。ここからも、ポジティブな体験が多く寄せられています。
まとめ
調査から分かるのは、20代・30代社員の多くが自身の仕事に対して満足できていないこと、またその選定基準が「待遇」であるという現状です。しかし同時に、「やりたいこと」を持つ人々はその実現度が高いことも判明しました。やりたいことを基にした選択がもたらす成果は、職場で評価されることや人間関係の良好さなど、様々な面でメリットをもたらしていると言えるでしょう。これからのキャリア選択において、やりたいことを見つけ、そこに留意することがますます重要になることでしょう。
調査実施会社
株式会社キャリコムは、やりたいことの実現を重視したジョブチェンジサービスを展開しています。そのアプローチは、職歴やスキルを基にするのではなく、独自のワークシートを活用したキャリアの思いを言語化する点に特色があります。このように、納得感を持って転職活動が進められる環境を整えることで、早期離職のミスマッチを防いでいます。詳細は公式サイトをご覧ください。
キャリコム「ジョブチェンジサービス」