世界を魅了した日本のバーテンダー
2024年度のヘネシーグローバルカクテルコンペティション「#HennessyMyWay」において、神戸「エクシブ有馬離宮」の高橋裕也さんが総合優勝の栄冠を手にしました。このコンペティションは世界中のバーテンダーが集まり、独自のカクテルを競い合う場で、今回は5回目の開催となりました。
開催地はイギリスのロンドンで、10月11日にファイナルラウンドが行われました。高橋さんは、日本から選ばれた2名のファイナリストの一人として、見事なパフォーマンスを見せました。彼のカクテル「Tinctura(ティンクトラ)」は、独創的な素材選びと演出が評価され、見事にその期待を超えた結果となったのです。
高橋裕也の挑戦とカクテルの魅力
高橋さんは、岩手県出身でホテル業界でのキャリアを重ねた後、2020年にリゾートトラスト株式会社に入社。バーテンダーとしての彼のスタートは新しい道の始まりでした。カクテル制作において彼が特に力を注いだのは、サステナブルな素材を使用し、独自のテクニックを取り入れることです。
「Tinctura」には、ヘネシー X.Oやローストブレンドティー、ワインパミスリキュール、山椒シロップなどが使われており、味わい深さと香り豊かさの両方を楽しむことができます。特に、特有の材料を3回使用し、異なる側面での味わいを引き出すというプレゼンテーションは、審査員たちから高く評価されました。
コンペティションの審査基準
コンペティションの審査は、ドリンク体験、サステナビリティ、独自性・創造性、商品知識、外観・演出の5つの基準に基づいています。高橋さんのカクテルは、どの点でも優れた評価を得ました。特に、使用される素材が持つ文化的な背景が見事に調和し、彼の作品全体の魅力を引き立てています。
高橋裕也の言葉
優勝のニュースを受けて、高橋さんは「この経験は素晴らしく、バーテンダーとしての私の本当の挑戦はこれから始まる」と語りました。世界一の称号を手にした高橋さんですが、その結果に満足せず、さらなる挑戦を続ける決意を固めています。今後の出会いを楽しみにしていると笑顔で話す彼の姿からは、次々と新たな冒険が待っていることが感じられます。
様々な賞の受賞者
2024年のコンペティションでは、総合優勝を獲った高橋裕也さんの他にも、サステナブル賞にフランスのトマ・トドロヴィッチさん、ベストパフォーマンス賞にはインドネシアのギリ・アスタさんが選ばれました。それぞれのバーテンダーが持つ個性的なスタイルが際立ち、世界のバーテンダー界のレベルを見せつける結果となりました。
神戸で楽しめる優勝カクテル
高橋さんが優勝したカクテル「Tinctura」は、彼が勤務する「エクシブ有馬離宮」のバーで提供されています。会員制のホテルながら、会員でなくてもバーを利用できるため、気軽に足を運ぶことが可能です。日本のバーテンダーの高い技術と創造力を感じることができる貴重な体験をぜひお楽しみください。
まとめ
ヘネシーグローバルカクテルコンペティションは、世界中のバーテンダーの技術と情熱がぶつかり合う煌びやかな舞台です。高橋裕也さんのように、日本から国際的な舞台で活躍するバーテンダーが生まれることは、業界全体の活性化にも繋がります。これからも彼の活躍に注目しつつ、個性あふれるカクテルを楽しみたいものです。