ヒトトナリ、認定こども園に移行へ
2026年の4月1日、福岡市の社会福祉法人ヒトトナリが運営する3つの認可保育園、すなわち大井保育園、まごころ保育園、そして原中央保育園が「保育所型認定こども園」に移行します。この移行により、ヒトトナリは従来の保育機能に加え、教育的なカリキュラムを拡充し、地域の子育て支援を強化することを目指しています。園の理念は「すべての子どもと家庭が安心してつながれる場所」であり、内外に対してその目標を明確に掲げています。
認定こども園とは何か? 〜保育所との違い〜
認可保育所は、主に家庭での保育が難しい0歳から5歳の子どもを受け入れる福祉施設です。その一方で、認定こども園は幼稚園と保育所の機能を併せ持ち、家庭の経済状況にかかわらず、すべての子どもが利用できる教育・保育の場です。そのため、親の就労状況に関係なく、より柔軟な環境を提供できます。特に、近年は保護者の多様なニーズに応えることが求められており、ヒトトナリはこの方向性に応じた取り組みを進めています。
移行の背景
2025年には、こども家庭庁が発表した「新子育て安心プラン」の終了を迎えます。それに伴って、全国的に出生数が減少している一方で、保育の質やその多機能化が急務となっています。これまでの制度を超え、保護者の多様な状況に応じた柔軟な教育や育成が求められる中、ヒトトナリはその理念に基づいて、0歳から5歳までの一貫した支援体制を整えてきました。この移行は、地域における教育・保育の拠点としての役割を果たし、より多くの家庭に貢献するための重要なステップです。
新たな取り組み
認定こども園としての移行に際し、ヒトトナリは様々な新しい取り組みを計画しています。以下にその主な内容を紹介します:
- - 幼児教育と保育を統合したカリキュラムの導入
- - 満3歳児からの教育的支援体制の充実
- - 地域における一時預かりや子育て相談の拡大
- - 子どもの発達や特性に応じた支援の強化(児童発達支援との橋渡し)
これらの取り組みを通じて、ヒトトナリは「あなたの幸せ=私の幸せ」という理念を実現し、地域社会に寄り添いながらともに成長していく文化を体現していくつもりです。
理事長の意見
理事長の有松徹氏は、今回の移行を以下のように述べています。「認定こども園への移行は、地域の福祉を支えるための新たな挑戦です。子どもも保護者も、地域の方々が互いに支え合う環境を作りたいと考えています。今後も、ヒトトナリが地域に必要不可欠な法人であり続けるために力を尽くしていきます。」
今後の展望
ヒトトナリは、保育や教育、障がい福祉を含む多様な領域を横断し、地域全体で子どもたちの育ちと家族の幸せを支える新しい福祉モデルを構築していきます。将来的には、地域の子どもや親子の交流スペースを提供したり、保育士の研修を行ったり、発達支援を強化するなど、多様な機能を備えた“開かれた園”として成長させる計画です。
法人概要
- - 名称: 社会福祉法人ヒトトナリ
- - 所在地: 福岡県福岡市中央区舞鶴3−3−19KM赤坂ビル302
- - 設立: 2011年
- - 代表者: 理事長 有松 徹
- - 事業内容: 保育所運営、児童発達支援事業、子育て支援事業など
- - Web: 公式サイト
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