ラクスルとAtoJ、後払い決済向けに新たな未払い解決ソリューション登場
ラクスル株式会社と株式会社AtoJが手を組み、後払い決済(BNPL)業者向けの未払い金回収業務を効率化するソリューションの提供を開始しました。この新サービスは、特に未払い金の問題が深刻なBNPL事業者を対象としており、両社の技術を活用することで、回収業務のさらなる高度化を目指しています。
概要と仕組み
このソリューションは、「ラクスルエンタープライズ」が提供する「パーソナライズDM」と、AtoJのオンライン調停プラットフォーム「OneNegotiation(ワンネゴ)」を融合させたものです。具体的には、債務者に対して個別化されたQRコードを含むDMを郵送し、そのQRコードを通じて「ワンネゴ」上で対話を行います。これにより、債務者は自身の状況に応じた選択肢を容易に確認でき、支払いの合意に至るためのハードルを下げることが可能となります。
例えば、債務者は送られたQRコードにアクセスし、未払い情報を確認したり、支払いや金額の修正をリクエストできるのです。この仕組みにより、メールやSMSでは届きにくい通知を効果的に伝え、事業者の負担を軽減しつつ、債務者にとっても解決の手段が増えることを目指しています。
バックグラウンド: BNPL市場の拡大
近年、EC市場の発展に伴い、後払い決済(BNPL)の市場が急成長しています。矢野経済研究所による調査では、2024年度の国内後払い決済サービス市場規模が1兆7,000億円に達し、2029年度には約2兆8,000億円にまで拡大すると予測されています。このように消費者や事業者にとって便利な選択肢が増える一方で、未回収債権や延滞が増加する課題も浮上しています。
従来の方法では、事業者の通知コストや個別対応業務が増大し、その分労力がかかります。そこで、ラクスルとAtoJは、効率的に業務を進めるためのソリューションを提供することとなりました。
株式会社AtoJについて
AtoJは、法務大臣の認証を受けたオンライン調停プラットフォームを開発・運営している企業です。このプラットフォームでは、未払い金問題に関する対話をオンラインで行うことで、回収業務の効率を向上させます。債務者とのコミュニケーションを活性化し、より迅速な問題解決を促進することも可能です。
ラクスル株式会社の「パーソナライズDM」
ラクスルが提供する「パーソナライズDM」は、顧客の属性に基づいて個別最適化された郵送物を効率的に作成し、発送するサービスです。このDMには、個別のQRコードが埋め込まれており、債務者がいつ、どのように反応したかをリアルタイムで把握することができます。さらに、DMの内容もクリエイティブにセグメント化されており、反応に応じて異なるメッセージを提供することが可能です。
今後の展望
ラクスルとAtoJは、BNPL事業者だけでなく、サブスクリプションサービスや会員制サービス、BtoB取引などにもサービスを拡大していく方針です。決済の入口から出口までを支えるインフラを確立し、持続可能な経済の実現に貢献していくことでしょう。
この革新的な取り組みにより、債務者との双方向コミュニケーションが促進され、双方にとって納得のいく解決が図られることが期待されます。