親子間の相続議論を妨げる心理的障壁
近年、相続に関する議論が家族内で進まない理由として、心理的な障壁が多くあることが指摘されています。弁護士法人東京新宿法律事務所は、45歳から70歳を対象に、「親子間での相続議論に関する心理的障壁」を調査しました。この調査によって、相続について関心があるにもかかわらず、具体的な話し合いに至らない原因やその背景が明らかになりました。
調査の背景
相続というテーマは家族にとって重要であリながら、話しにくい領域です。特に親がまだ元気でいるうちは、「相続の話はまだ必要ない」と感じることが一般的で、結果的に会話が先延ばしになる傾向が強いと言われています。本調査では、実際に話し合いが進んでいない人たちを対象に、その理由を探ることを目的としています。
調査結果の概要
1. 話を始めるきっかけがない
調査の結果、最も多く挙げられた理由は「話を始めるきっかけがない」というもので、31.3%の人がこの回答を選びました。続いて「何から話せばよいかわからない」が26.0%、親が元気だからまだ必要ないと感じるという理由が20.0%となっています。
これらの結果から、相続に関心がありながらも、具体的な会話を始めるハードルが高いことが明らかになりました。
2. 話しにくい話題は「お金まわり」のこと
相続に関連する話題の中でも、特に避けられがちなものは「お金まわりのこと」で、38.3%がこれを挙げました。この他にも、「遺産の分け方」や「葬儀に関すること」など、生活に密接に関わる内容が多くを占めています。
3. 心理的障壁の具体的な理由
話しにくい理由として最も多かったのは、「親に『死』を連想させてしまいそうで申し訳ない」というもので、25.3%がこのように回答しました。相続に関する話題は法律や手続きだけにとどまらず、親や家族への配慮が求められるものです。
解決策として求められる支援
相続の話を進めるためには、どのような支援が必要なのでしょうか。調査では、「何を決めればいいかわかるリスト」が最も役立つという結果が得られました。リストがあれば、家族で話し合う際の進め方や必要な項目を整理することができ、会話がスムーズになるとの意見が多かったのです。
最初の一歩として「やるべきことをまとめたリスト」を用意
相続の話題を切り出すために、最も現実的とされる最初の一歩は「やるべきことをまとめたリストを用意する」というもので、29.3%がこの方法を支持しています。特に親や兄弟とのコミュニケーションを大切にしながら、事前に話す内容や進行の仕方を考えておくことが重要です。
まとめ
今回の調査によって、親子間で相続について話し合えていない理由や心理的障壁が浮き彫りになりました。相続は避けて通れないテーマであるものの、多くの人がその話題を切り出せずにいます。しかし、相続に関する知識や支援があれば、家族での話し合いが円滑になると言えるでしょう。東京新宿法律事務所では、相続に関する各種相談を受け付けています。お困りごとがあれば、ぜひご相談ください。