2025年10月21日より、電子コミックサイト「ヤンチャンWeb」で配信が始まった漫画『日本青年会議所版 戦争めし』の第4話。これは、公益社団法人日本青年会議所(以下、日本JC)と株式会社秋田書店、そして漫画家・魚乃目三太先生との共同プロジェクトから生まれた作品です。この漫画は、戦後80年という節目の年に、各地に埋もれた戦争の記憶を次の世代に伝える目的で制作されています。
第4話は、特に京都から届いたエピソードに焦点を当てています。ここでは、日本海軍の輸送船団に配属され出征した隊員の物語と、彼を絶命の危機から救った“ある2つの食べ物”について紹介されています。これらの物語は、戦時下の生活や食にまつわる記憶を掘り起こし、読者に深い感動を与えることでしょう。
『戦争めし』の企画は、「80年前の物語発掘プロジェクト」として進められ、全国から募集したストーリーの中から選定されたエピソードが漫画として描かれています。魚乃目先生が手がける作品は、ほんわかとした温かいタッチで、戦時中の食事や生活の実態をオムニバス形式で描写しており、涙あり、笑いありの内容になっています。これまでに、同シリーズは『ヤングチャンピオン』や『ヤングチャンピオン烈』で連載され、2018年にはテレビドラマとしても放送されました。
もちろん、第4話だけでなく、これまでの話も公開されています。第0話から第3話までのリンクは、観覧可能な状態で提供されており、各エピソードを通じて日本の戦争時代の生活や食文化を知ることができます。特に、第0話から第3話にかけては、それぞれ異なる地域やエピソードが織り込まれており、戦争という同じ時代背景を持ちながらも、各地によって異なる物語が展開されています。
また、日本JCは、今後もさらなる新しいストーリーの追加描き下ろしが決定されています。2025年12月には、「パラオ・ペリリュー島編」が公開予定で、こちらも非常に楽しみな内容となっています。日本JCが実施した「パラオ共和国戦跡フィールドワーク」の研修成果を元に、新たな物語が描かれる予定です。これらのストーリーを通して、戦争の記録を漫画という形で広める活動は、現代に生きる私たちに重要なメッセージを届けています。
マンガや電子コミックを通じて、歴史を学び、感じることができる『日本青年会議所版 戦争めし』。ぜひ、新たに配信された第4話を読み、戦争の記憶を共に感じ取ってみてください。