視覚障がい者向け婚活オンライン名刺「カスタネット」の進化
最近、結婚相談NPOが提供する恋活・婚活用のオンライン名刺「カスタネット」が視覚障がい者に対するユニバーサル対応を改善しました。このプロジェクトは視覚障がい者の意見を反映し、より多くの人々が利用しやすいサービスを目指しています。
カスタネットの概要
「カスタネット」とは、基本的に無料で利用できる恋活・婚活用のオンライン名刺サービスです。出会いにおける信用情報を安全に交換できることで、増加する出会い系トラブルを防ぎ、未婚化・晩婚化の解消を目指しています。普段の婚活において、障がいの有無を問わず多くの人々が参加しやすくするための工夫が施されています。
ユニバーサル対応の背景
視覚障がいを持つ方々は、システム的なハードルを感じることが多く、婚活をあきらめがちです。そのため、結婚相談NPOは視覚障がい者の意見を仰ぎながら、2ヶ月以上にわたって実際のマッチングや利用におけるテストを行いました。
改善点と対応策
テストを経て、いくつかの課題が見つかりました。
1.
音声による情報提供の不足:サービスに関する動画が音声解説を持たず、視覚障がい者には情報が分かりづらいという問題がありました。そこで、視覚障がい者用の音声ガイドを追加しました。
2.
文字読み上げ機能の不完全性:一部で文字の読み上げが不完全であることが発覚し、これを解消するために画像にも読み上げ要素が設定されました。
3.
画像やアイコンの認識問題:視覚障がい者が画像やアイコンを認識できない問題があったため、機能説明を含めた読み上げ要素の設定が行われました。
4.
カーソル操作の困難性:基本的なカーソル操作が困難な箇所もあり、ターゲッティング要素を見直すことでリニューアルを図りました。
5.
本人確認の難しさ:証明書や本人確認に関する機能が、視覚障がい者には利用しづらかったため、LINEを通じて個別に代理対応する体制が整えられました。
今後の展望
この改善作業によって、基本的な課題は解決されたと考えていますが、ユニバーサル対応は終わりません。利用者からのフィードバックを受け入れ、常に改善を続けていく方針です。このようにして、カスタネットは全ての人にとって利用しやすい婚活のプラットフォームを目指しています。
結婚相談NPOの役割
結婚相談NPOは少子高齢化問題に取り組むため、2013年に設立されました。特に障がい者や非正規雇用の婚活支援に力を入れ、他にも新興宗教2世の婚活や地方過疎問題解決など幅広く活動しています。「門前払いしない」の理念の下、安心して婚活を行えるよう支援しています。
最後に
カスタネットの改善は、視覚障がい者にとっての新しい可能性を切り開くものです。ユーザーからの声を大切にし、全ての方が恋愛や結婚に対してポジティブになれるよう、今後も進化を続けることでしょう。ぜひ、このサービスを通じて新しい出会いのチャンスを掴んでみてはいかがでしょうか。