自宅で手軽に使える世界最小クラスの卓上型リフロー炉の魅力とは

自宅で使える新しいリフロー炉の提案

近年、電子機器の自作や改造を楽しむ愛好者が増えている中、手軽に使えるリフロー炉の需要も高まっています。今回、千葉県鎌ケ谷市の中小企業、株式会社タイセーが発表したのは、世界最小クラスの卓上型リフロー炉です。この製品は、コンパクトなサイズながら機能性を兼ね備えており、これまで手の届かなかったリフロー体験を自宅で可能にします。

製品の特徴

このリフロー炉の外形寸法は、幅110mm、奥行127mm、高さ16mm、重さ346gという非常に軽量でコンパクトな設計です。そのため、狭い作業スペースでも容易に設置できるのが大きな魅力。また、ホットプレートとの組み合わせにより、短時間で従来のリフロー作業を実現します。

株式会社タイセーが推奨しているホットプレートはアズワン製のCHP-170DFで、この組み合わせであれば、クリーム半田をわずか30秒でリフローできます。デジタル式温度調節器も搭載されており、簡単に適切な温度を設定できるため、初心者でも安心して使用可能です。

リフローの流れを把握したい方に最適

特に特徴的なのが、ガラス蓋を通してリフローの進行状況を容易に確認できる点です。これにより、作業中も視覚的に状態を把握でき、より安心して使えるでしょう。温度管理が重要なリフロー作業において、均一な温度を維持するために炉の構造も最適化されています。

さらに進化した製品も

株式会社タイセーは、さらに多様な使用を考慮した卓上型はんだリフロー装置（型番：TR-20S）も発売しています。この装置は、ホットプレート付きで、外形は194mm x 292mm x 110mm、重さは3.2kgとなります。こちらも一緒に活用すれば、はんだ付けの作業がよりスムーズになります。

ものづくりへの新たな挑戦

創業から約50年を迎える株式会社タイセーは、これまでものづくりと商社事業に専念してきましたが、新たな挑戦として、このリフロー炉の開発に力を入れています。製品は全て国内で生産されており、信頼性や安全性にも配慮されています。そして、注文があればカスタムサイズの製造も承っており、ユーザーのニーズに応じたサービスを提供しています。