米国サンフランシスコを拠点とするBrave group US Inc.(CEO:林則和)は、急成長を遂げるVTuberグループ「idol」をイスラエルに本社を持つIDOL VIRTUAL TALENTS LTDから事業買収したことを発表しました。この経営統合は、太平洋標準時(PDT)の2024年8月1日から実施される予定です。
Brave groupは、『世界に、日本の冒険心を』を掲げ、数多くのVTuber関連プロジェクトを展開してきました。昨年は、グローバルな事業展開を促進するために、アジア、北米、欧州などでの拠点設立を果たし、海外オーディションも積極的に実施してきました。これにより、Brave groupは現在、海外プロジェクト数が6つ、タレント数は56名に達し、海外比率も高まっています。
「idol」は、2022年3月にデビューし、急速に成長した米国発のVTuberグループです。特に、同年11月にデビューした「idolEN」は、英語圏での人気を博し、2023年にはスペイン語圏VTuberグループ「idolES」も登場しました。現在では、彼らのYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を超えており、海外のVTuber事務所としての地位を確立しています。
今回の経営統合により、「idol」はBrave group USによって運営されることになりますが、従来のプロジェクト「V4Mirai」とは別に展開されます。この2つのプロジェクトは、英語圏を中心としたグローバルなビジネス展開を加速し、特に米国のEC運営にも力を入れていく意向を示しています。
IDOL社の創業者で元CEOのAviel Basin氏は、今回の経営統合に際して、「idolの新たな章が始まることを嬉しく思っている。Brave groupに引き継がれることで、さらなる発展が期待されている」とコメントしています。彼にとって「idol」は、様々なクリエイターに光を当てていくための重要な存在でした。
Brave groupのCEO、林則和氏も、「多くの課題を抱える中で短期間に大手エージェンシーとなったIDOLを引き継ぐことができ、大変嬉しく思います。彼らのタレントと共に米国市場を盛り上げていきたい」と述べています。
今回の買収は、Brave groupにとって海外VTuberプロダクションとの初の業務提携であり、今後も積極的に海外展開を強化する計画です。この統合が米国のVTuber市場に与える影響は大きく、VTuber文化の普及に貢献することが期待されています。
Brave groupの採用情報にも注目が集まり、現在342名の従業員を抱え、さらなる事業拡大に向けた積極的な採用活動を行っています。詳細な求人情報は公式サイトで確認できます。
Brave groupは、メディア、ツイッター、公式サイトなどから最新情報を発信しており、今後の展開に引き続き注目が集まっていくことが予想されます。