最近、有限責任あずさ監査法人とKPMGあずさサステナビリティから新しい書籍『サステナビリティ経営・開示のためのGHG排出量算定ガイドブック』が発刊され、温室効果ガス(GHG)の排出量に関する情報が提供されました。このガイドブックは企業が自らの排出量を把握し、削減に向けた取り組みを始めるための指針となることを目的としています。
書籍では、国際的に求められるサステナビリティ関連の財務開示を踏まえた内容が展開され、GHG排出量の算定方法が詳しく解説されています。特に、国際的な算定・報告基準であるGHGプロトコルを基にしたスコープ1、スコープ2、スコープ3における算定方法が紹介され、カーボンフットプリントの基礎についても言及されています。
本書は全8章で構成されており、まず第1章では地球温暖化と気候変動についての基本的な理解を促します。その後、第2章で国際的な算定ルールであるGHGプロトコルを解説し、続いて第3章から第6章ではそれぞれスコープ1、スコープ2、スコープ3における詳細な算定方法を説明しています。特に、第5章では排出量削減に向けた取り組みの重要性が強調されており、企業が積極的に対応していくための具体的なステップが示されています。
さらに、第7章と第8章ではカーボンフットプリントの算定や開示実務に関する留意点が紹介され、企業が取り組む際の実践的な知識が提供されています。
この書籍は、サステナビリティに関連する業務に従事する専門家だけでなく、企業の経営者やCSR担当者にとっても貴重なリソースとなることでしょう。発行は株式会社中央経済社によるもので、ページ数は248ページ、定価は3,080円(税込)となっています。発売日は2024年8月8日で、あらかじめ予約購入することも可能です。
有限責任あずさ監査法人は、約6,000名の専門家を有し、国内主要都市で監査業務やアドバイザリー業務を展開中です。特に、金融、情報通信、製造業界など多様な分野での専門性を持ち、KPMGのメンバーファームとして国際的なネットワークも活用しながら、クライアントのサステナビリティを推進しています。
KPMGあずさサステナビリティは、2004年設立以来、気候変動や生物多様性といった様々なテーマにおいてアドバイザリー業務を提供し、企業の持続可能なビジネスモデルの構築を支援してきました。今回の新書は、サステナビリティへの取り組みを加速させるための重要なヒントを提供してくれることでしょう。